個展に駆けつけた皆と=中央左が司馬さん
日本で18年の時を過ごし、日本国籍を持つ司馬さんですが、中国は故郷でもある国。
強い想いとは裏腹に、日本での習慣とは異なる社会背景でアクションを起こすということは、容易なことではありません。
それでもこの場所で、「芸術家」と名乗って生きて行きたいと言います。
「良い作品を残すことが自分の人生の目標だと思えるから。目標が一つだけシンプルにあると迷うことが少なくて良いです。良い作品を作ったら、それは評価されてのこる。ここまで単純ではないし、良い作品とは?という課題もあります。でもそれを目指すことは、自分に生きる勇気と気力を与えてくれます。
絵を見てくれる人に、何かを与えることができる絵を描きたいです」。
"初の個展"という絵を描き続けるための新たな一歩。
たくさんの人に支えられて踏み出したその一歩は、司馬さんにとってどんな意味を持つのでしょうか?
「展覧会に向けて疾走したこの時間は、逆に今までの自分が出来ていなかったこと、そこにあっても気付こうとしなかったことを直視しなければならない機会にもなりました。
絵について考える以上に、人と関わって暮らしていく中で自分が出来ていなかったことに目が向いた時間でした。予想していなかった貴重な経験が出来たことに、その機会を作ってくれた2nd Placeの林さんをはじめ、お手伝いいただいた方々、応援してくれた方々にはとても感謝しています。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!」
(資料提供:司馬蕗楠、取材:李いつごう、文:中原美鈴)
「これからの中日交流を支える若者たち」第10弾は、夢に向かって手を取り合う若者たち、司馬蕗楠さんと彼女の初の個展を支えた林同勇さんをクローズアップしています。
来週の第3回は、鮮やかで淡い色使いが優しい印象を与える司馬さんの作品を、一挙にお届けします。
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