しかしながら、独立して未だ3ヶ月。
「このスタートの1年は、収入というよりもまずウェディングという作品を自分のブランドとして創り上げていくことに重点を置いています。多少無理な希望でも、できるだけカップルが夢見る空間に近づけて、そこにMiyoshiというプランナーのブランドが付くこと。ですから、今年はウェディングのみでなくブライダルフェアのオファーも受けています」。
このブライダルフェアは、4月末に開催されるモダンなデザインの中国風建築物に囲まれた芝生のスペースで行うという屋内のショーとは少し違ったフェアだそうで、
「春に芝生に野外ですから、春の色をたくさん使って、春の風に似合うフェアにしたいと考えています」と、その構図を簡単にスケッチして見せてくれました。
中国では女性が非常にエネルギッシュに活躍しています。もちろん、個人でビジネスに取り組む女性も多いわけですが、いくらミクスト・カルチャーで中国語が堪能だと言っても、ここは中国。Miyoshiさんにとっては外国です。独立することで直面するハードルも多く存在するのではないでしょうか?
「今のところ個人だからということで感じる大きな困難はありません。優れた中国人のパートナーがサポートしてくれますし、関連する業者の方々も皆で一つのウェディングを作り上げるという気持ちで協力してくれています」。
一つのものを創り上げるということは、その中にある様々な交流が一つの輪を成してやっとその想いや行動が一つの形を造り出すということなのでしょう。
ウェディングプランナーの正式な資格証書
Miyoshiさんの取材からわずか3ヶ月。北京では川に張った厚い氷が溶けて冬が終わり、春の訪れを知らせる花々がその芽を膨らましはじめています。ウェディングは晩春から初秋にかけてと、これから長いシーズンのスタートです。お決まりの形式的なウェディングではなく、新郎新婦の多種多様な要望に応えようと取り組んでいる彼女は、そうした要望の根底にある文化や背景を探ろうと、日々リサーチや学習に励んでいます。現在のところまだ大きな困難を感じてはいないと仰るMiyoshiさんですが、その道行きには高い山も広い海もきっとあることかと思います。そんな時には、Miyoshiさんが日々大切にしている一つ一つの交流が、共に歩む足音となってくれるのでしょう。
(取材/文:中原美鈴)
「これからの中日交流を支える若者たち」、次回総集編の第四回は若者たちの交流をプロデュースする深谷弦希さんの取り組みを振り返ってみましょう。
1月の記事では3月に終了した『沖縄フェア』について取り上げましたが、フェアの成果は如何だったでしょうか?また、深谷さんが現在行っている若者のサポートを目的としたその他の活動についてもお話を伺いましたので、どうぞお楽しみに!
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