第二回　北京日本人留学生社団（BJSA）

文：北京日本人留学生社団（BJSA）会長　村松文也

　近年、国際社会では様々な変化や事件が生じ、世界情勢はいくつかの不安定な局面を迎えています。現在中国に留学する日本人留学生は年々鰻上りに増加しています。中国に滞在する日本人留学生として、今何を感じ、何を知り、何をすべきでしょうか？私たちなりに考えて出た答えがあります。

ビジャッサ発足時（中央向って右が村松文也さん）＝提供：BJSA

　北京日本人留学生社団を発足したのは2010年9月27日。設立の経緯は、ここ数年多発している自然災害を含めた緊迫状況を目の当たりにし、緊急時にもし大学間を超えたネットワークが存在すれば、大使館からの情報を私たちBJSAが速やかにキャッチし配信し、有効な情報の共有が可能になると思いました。また、今までは大規模な大学間を越えたネットワークがなく、北京の各大学がどういった活動をし、どういった日中交流をし、どのように日々貴重な留学生活を送っているのかがわからず、刺激し合える存在がいませんでした。私は北京大学日本人留学生会会長、国際交流基金留華ネット北京市代表者、野球チーム北京海賊王キャプテンとして、日々様々な日中交流、国際交流に携わってきました。その経験を生かし、北京にいる各大学の日本人留学生会に私が見た事、感じた事、経験した事を伝えたい、皆さんに刺激を与えたい！且つ私も同じ学生から刺激が欲しい！という思いが募ってきました。同時に、世界各国にいる日本人学生にBJSA（ビジャッサ）の活動を知ってもらい、内向きと言われている日本人学生の起爆剤、道標になれたらと思いました。そういった思いが北京日本人留学生社団（BJSAビジャッサ）発足理由です。

1月8日に挙行された成人式の垂れ幕＝提供：BJSA

　去る2011年1月1日元旦早々ハワイの日本某ラジオ局と中継を通じてハワイにいる日本人の方々に北京で活躍しているBJSA（ビジャッサ）を紹介する機会を得ました。ちょうど日中成人式の1週間前ということで成人式開催前の心境、開催にあたるまでの経緯などについてBJSA副会長と役員が熱く語らいました。ハワイの学生たちに刺激を与えることが出来たと大好評でした。