旧暦の新年・春節を迎えた中国では、7日間の大型連休となりましたが、この時期は、市場が最も活発になる時期でもあります。実は元旦から、消費市場が勢いよくスタートし、特に高額商品に人気が集まりました。
商務省が発表したデータによりますと、「今年の春節期間の小売業と飲食業の販売額は、昨年の同じ時期に比べ19%伸び、4045億元に達した。特に宝石類や高級家電製品に人気があり、旅行に出かける人も多かった」ということです。
また、沿海都市では、個人で所有するボートに注目が集まりはじめています。アモイのあるボート会社の社長、蔡志濱さんによりますと、「昨年11月からたくさんのオーダーを受けている。春は個人所有ボートの販売がピークを迎える季節だ。いまはアモイにボートの販売拠点を作っているところだ。さらに今年は400ヵ所の埠頭を建設する予定だ」ということです。
蔡社長は、「ボートの停泊スペースの拡張、そして燃料補給の関連プロジェクトの企画は、年内に完成する予定です。将来的には、福建省の金門と台湾の澎湖との間にルートを開きたいと考えています。」
また、南の広州では、昨年にアジア大会が開催されてから、国内外から多くの観光客が訪れています。広州旅行社の梁智毅は、「個人旅行のために、航空券や宿泊の手配のほか、出迎えのサービスや、スパの無料サービス券など、特色のあるサービスを用意しています。」
一方、内陸のウルムチ市ではどうでしょう。ここの農産品市場には、南の広東省の唐辛子の漬物から、雲南省の青ピーマン、湖北省のレンコンまで、百種類に上る野菜が揃っているほか、輸入果物も扱っており、人気を集めています。地元では一番大きい野菜の卸市場で、十数年も果物ビジネスをやってきた彭剛さんは、「10年前なら、さくらんぼは全く売れなかったが、いまは輸入果物は大変売れ行きがいい。2000年頃でも輸入果物は人気がありませんでした。いまは、多くの人がその味に大分慣れてきたようです。アメリカやオーストラリア、タイ、ベトナムなどの国から、45、6種類も輸入しています。特にここ数年、ドリアンやさくらんぼなどは、大量に輸入されているので、価格もかなり安くなりました。」
中国国家統計局によりますと、「昨年の消費市場の伸びは、GDPの伸び率の3.9ポイントを占めている。このように、経済成長に対する投資面と消費面のバランスが保たれ、この勢いは今年もこのまま続いていくだろう。政府は、今年の重点は内需拡大を一層進めることと明確にしているが、特に国民の消費ニーズの拡大が強調された」ということです。(閣、吉野)
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