世界経済フォーラム第41回年次総会は26日から30日までの間、スイス東部のスキーリゾート地・ダボスで開催され、100余りの国と地域の政治、経済分野の代表2500人余りがここに集まり、5日間の日程で「ニューリアリティ(新しい現実)での共通基準」というテーマをめぐって討議を行っています。
今回のダボス会議の会長を務めるシュワブ氏は、会議のテーマを説明した際、「当面の世界は根本的な変化を迎えている。最も重要なことは、世界の政治と経済の中心は西から東へ、北から南へと移行している。複雑な情勢を見極めて、共に挑戦に対応する新しい基準を探ることは今大会の重大な任務だ」と語りました。
会議期間中、200余りの討論会が開かれ、世界経済の回復や世界の政治と経済の中心の移行、世界的なリスク、欧州の主権債務危機、それに環境の持続的な発展、金融体系監督管理などの問題をめぐって踏み込んだ討議を行っています。開幕式が行なわれた26日だけで40を超える討論会が開かれ、代表達は経済回復や包括的な成長、2011年世界の最大なリスク、国際金融体系監督管理枠組み、それに注目を集める中国などについて討議が行なわれました。
ロシアのメドベージェフ大統領が会議初日の26日に行なった演説は注目の的となりました。これはメドベージェフ大統領が就任した後、初めてダボス会議に出席しただけでなく、また、24日にモスクワのドモジェドボ国際空港で発生した爆弾テロ事件により、メドベージェフ大統領が会議に出席できるかどうかが人々の注目を集めていたからです。そこで、メドベージェフ大統領が26日、ダボス会議に姿を見せると、会場にいる数千人の人々から大きな拍手で迎えられました。メドベージェフ大統領はその際、重々しい表情で演説を発表し、「私の会議出席はテロリストに対する最大の反撃だ。テロリストは私のこの会議の出席を阻止するため、テロ襲撃を画策、実施した。しかし、テロリストの目論見が失敗に終わった。私はこの会議の出席を通じて、ロシアが責任のある国だと表明したい」と明らかにしました。
中国は今回のダボス会議の主役であるとも見られています。シュワブ会長は、今回会議のテーマを説明した際、「当面の世界は根本的な変化を迎えている。最も重要なことは、世界の政治と経済の中心は西から東へ、北から南へと移行している」と強調しました。会議の日程からも分かるように、今年のダボス年次総会において、中国をテーマにした特別フォーラムが四回も開かれ、これまでの最多となっています。。
27日、アメリカのゴールドマン・サックスのピーター・サザランド会長と中国の陳徳銘商務相、それに(WTO)世界貿易機関のラミー事務局長らが参加する「中国が世界の貿易と成長に与える影響」というフォーラムが設けられ、中国の輸出成長バターンと多国間貿易の未来を巡って討議を行います。
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