私が不安と興奮の気持ちを抱えて甲府の地に降り立ったのは、2015年3月6日でした。まだ梅が咲き誇る肌寒い頃でしたが、春の気配はもうすぐそこまで来ていました。新しい住処の前で気合を入れて一枚!これが、私にとってかけがえのない大切な研修生活の始まりでした。
UTYとCRIのこの長年に亘るアナウンサー育成プロジェクトは、山梨に住む95歳の神宮寺おじいさんが「仲人」でした。10年前までの研修生達は、皆研修期間中に神宮寺家でホームステイしていました。
まるで素敵な夢を見ていたみたいで、目が覚めたらもう帰国の日が迫ってきました。この文章も「怡康アナin山梨」の最後の内容になりますので、山梨での半年間を纏めて振り返って見ようと思います。
親しみを感じさせる研修先のテレビ山梨。ここで半年間の研修生活を送りました。
始めの主な研修内容はアナウンス方法の勉強、テレビ局に関する知識の吸収や番組制作の見学などで、いつもロケの見学をして、アナウンサー達の立ち振る舞いや言葉の使い方、フリートークの内容などを勉強していました。
そして4月15日、いつもの様に中継の見学をするつもりで行ったら、「張さん、番組出て見ない?」と聞かれ、こうして突然の幸せが訪れました。そこから少しずつ番組に出させて頂き、山梨の美味しい食べ物、職人の巧みの技、華麗な薔薇、活気に溢れる学食、魂が飛んだお化け屋敷や念願の富士登山などを経験し、実践を通して沢山の知識を学ぶと同時に、山梨の魅力を体感しました。
仕事以外の自由時間は、大自然の中を駆け回り、毎日綺麗な夕焼けを見て感動したり、山梨の名所旧跡で歴史と文化を感じたり、お米の種まきや旬の果物狩りをしたり、様々なイベントに行ったりと、都会では中々体験できない面白いことをたくさんしました。
山梨県外も色々回り、以前の文章で紹介した心を揺さぶられる被災地の旅、御開帳の旅、慰霊碑礼拝の旅以外にも、8月8日と9日には長野県日中友好協会青年委員会と女性委員会の主催による第50回日中友好キャンプに参加しました。場所は程永華大使、汪婉参事官夫妻が嘗て訪れ、中国の九寨溝に似ていると「小九寨溝」と命名した綺麗な上高地・小梨平キャンプ場です。留学生や中国大使館の方々、国際交流員、友好協会会員メンバーなど60人余りと共に、大正池や明神池コースを散策したり、バーベキューとカレーを力を合わせて作ったり、20年ぶりに日本のラジオ体操をしたり、夜遅くまで語り続けたりと、楽しい2日を過ごしました。両国の皆さんの交流が深められ、日中友好が一層育まれたと感じました。
あっという間に過ごした研修生活。恋しい山梨、そして半年間お世話になったテレビ山梨の優しい皆さんとお別れするのはとても淋しいですが、ここで勉強した知識を生かし、頂いた元気と励ましの言葉を原動力に、再会の日を楽しみにしながら頑張っていこうと思います。180日間、本当にありがとうございました!
アナウンス部の皆さんと
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