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中国を題材にしたドキュメンタリー映画、「ジニー賞」最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネート

2011-02-15 16:18:33     cri    

 出稼ぎ農民が旧正月に里帰りする姿を題材にしたドキュメンタリー映画『帰途列車(Last Train Home)』が、アメリカの「ゴールデントマト賞」を獲得したのに続き、カナダの「ジニー賞」最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたことが分かりました。

 米アカデミー賞に相当するカナダのジニー賞は今月4日に、ノミネート作品を発表しました。このうち第68回(2010年)「ゴールデングローブ賞」ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞に輝いた『Barney's Version』(ポール・ジアマッティ)は最優秀作品賞、最優秀監督、最優秀主演男優、主演女優、助演男優、助演女優など主要11部門にノミネートされ、今回のジニー賞で最も注目を集める作品となっています。

 写真説明:主人公の出稼ぎ農民の娘が映し出された映画『帰途列車(Last Train Home)』のポスター。反抗期にある彼女は親の反対を押し切って学校を中退し、広東省内のアパレル工場に向かう。出稼ぎで家を離れたため、家のことを疎かにした親とは疎遠になり、孤独の色が浮かんだ目で急成長を遂げる大都会の景色を見つめている。

 最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたのは、中国系カナダ人監督・範立欣(Lixin Fan)の『帰途列車(Last Train Home)』。広東省広州市で働く出稼ぎ農民の張昌華一家が旧正月を前に久々に帰郷する旅を追った作品で、米「ゴールデントマト賞」のほか、オランダ・アムステルダム国際映画祭や、2010年ロサンゼルス映画評論家協会が選ぶ最優秀ドキュメンタリー映画賞を総なめにしたということです。2006年にカナダに移住した監督の範立欣(Lixin Fan)は、中国三峡ダム建設をめぐるドキュメンタリー映画『沿江而上』で多くの国際映画賞を獲得しています。『帰途列車(Last Train Home)』は彼の2作目で、前作と同様に中国社会や中国国民の生活に注目した作品です。

 ~米「ゴールデントマト賞」とは~

 アメリカの雑誌や新聞をはじめ、インターネット、テレビなどの放送による批評を総合し、高評価の割合(評価率)で受賞作品を決めるアメリカの風変わりな映画賞。アメリカの人気レビュー・サイト「Rotten Tomatoes」が主催していることから、ゴールデン・トマト賞という名前がつけられたそうです。また、批評が最低だった映画には「カビだらけのトマト賞(腐ったトマト)」が与えられるということです。

 ~カナダ「ジニー賞」とは~

 米アカデミー賞に相当するもので、カナダ映画界で監督、俳優、スタッフを表彰し、作品の出来と成果を讃える映画賞の最高権威。1949年から行われていたカナディアン・フィルム・アワードがその前身で、1980年に現在のジニー賞に名前を改めたそうです。

 ~米「ゴールデングローブ賞」とは~

 映画とテレビドラマに与えられる賞。ハリウッド外国人映画記者協会 (HFPA) の会員の投票により選定されるもので、毎年1月下旬に発表され、アカデミー賞の前哨戦として注目されています。大きくは、映画部門とテレビドラマ部門に分かれています。1944年からもともとは映画の賞として開催されましたが、1956年にテレビドラマが対象に加わりました。(コオリ・ミン)

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