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ツイ・ハークの最新作『龍門飛甲』が完成

2011-02-01 12:44:09     cri    


 『龍門飛甲』がクランクアップ、ロケ地にて

 中国初の3Dカンフー大作『龍門飛甲(仮:新ドラゴン・ゲート・イン)』が3ヶ月にわたった撮影を終え、クランクアップを迎えました。この作品の完成発表会がこのほど北京で開かれ、ツイ・ハーク(徐克)監督をはじめ、ジョウ・シュン(周迅)、チェン・クン(陳坤)、グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、クリス・リー(李宇春)などスタッフ&キャスト陣が勢ぞろいしたほか、発表会では、映画の3Dシーンが初披露されました。3500万ドルで制作されたこの映画、不評続きの中国産3D映画の新境地を切り開けるのか期待が高まっているところです。

 【初お披露目のワンシーンとは】


映画のワンシーン

 初めてメディアに公開されたのは、作品のオープニングを飾った3Dシーンです。風になびく旗、人々の目を引く「龍門客桟」の文字、広々とした砂漠を進むキャラバン、そして、後姿しか映らない2人の客…どこか神秘的で名作の『新龍門客桟(ドラゴン・イン)』を髣髴させるようなワンシーンでしたが、3D要素を取り入れたため、より斬新な視覚効果が楽しめるということです。ツイ・ハーク監督は「今日お目にかけるシーンは遠景を中心としたもので、映画のストーリーとはあまり関係ない」と説明。映画の配給会社・博納影業の於東総裁は「『龍門飛甲』は本当の意味で中国初の3Dカンフー映画になり、3500万ドルに及ぶ投資額もこの20年間で国内最高額だ」と語りました。

 【技術開発に3D制作チームを設立】

 「アバター」フィーバーでヒートアップした国内の3D映画市場ですが、国産3Dに対する評判はまだ「イマイチ」だそうです。実は、『龍門飛甲』の制作を始める前に、ツイ・ハーク監督は3D技術を活用したことがありますが、技術不足のため挫折したそうです。ツイ・ハーク監督は「3D映画にふさわしい題材はあったが、問題は技術。そんな技術をずっと待っていたが、2年前にチャンスが訪れた」と話しました。技術面の研究開発を確保すために、『龍門飛甲』の制作に当たっては専門の3D制作チームを設立し、技術面の準備だけでも一年かかったそうです。また、チームには『アバター』の撮影指導を務めたスタッフの名前も上がりました。

 ツイ・ハーク監督の話によると、3Dカンフー映画の制作は、普通の3D映画と異なる部分もあるそうです。3Dの遠近感を程よく生かさなければ、目まぐるしいカンフーシーンでは気分が悪くなる観客がいるかもしれないからです。3D映画に初挑戦した人気俳優のチェン・クン(陳坤)は「(3Dだから)今回演技しているときは、カメラとの距離感がかなり気になった」と撮影の感想を語りました。

 【カンフー映画に初挑戦の人気女優】

 「口下手な女の子だけど、猟奇的で暴力的な一面もある」と役どころを紹介するジョウ・シュン(周迅)、発表会で披露されたメーキング映像を見て、ぽろりと涙がこぼしてしまったのは、思い出深い作品だったからだそうです。「自分にとって、初めてカンフーに挑戦した作品なので、新鮮味もあったが、演技するのも大変だった。30回以上もNGを出したシーンもあってショックだった」と振り返りました。

 また、ツイ・ハーク監督は歌手出身の若手女優クリス・リー(李宇春)の演技を絶賛。クリス・リーは「恋愛のシーンが初めてだったので、相手役のチェン・クン先輩にいろいろとアドバイスをいただいた」とのエピソードを語りました。

 一方、台湾の音楽シーンで「小悪魔」と呼ばれている人気歌手の范暁萱(メイビス・ファン)も妖艶な女の子役で出演しているということです。

 写真:発表会で涙を見せたジョウ・シュン

 (翻訳:コオリ・ミン)

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