北京に到着した日本の麻生太郎首相は29日午後、温家宝首相との会談に先立って北京市日本文化センターを訪れ、中国の漫画家や日本アニメ愛好家、映画『非誠勿擾(イフ・ユー・アー・ザ・ワン)』を撮った馮小剛監督と交流しました。
アニメ・マニアとして知られる麻生首相は、北京市日本文化センターで国際漫画賞(麻生首相自身が外相を務めた時に設立)を受賞した中国の漫画家尹川さんと対面した後、中日両国の写真家による「私の見た日本」写真展を鑑賞し、その後北京外国語大学日本語学科の学生による『名探偵コナン』のアフレコを聴きました。そして映画『非誠勿擾(イフ・ユー・アー・ザ・ワン)』(映画シーンの半分は日本の北海道で撮影)で中国の北海道旅行ブームを巻き起こした映画監督の馮小剛さんと歓談しました。
麻生首相は、映画『非誠勿擾(イフ・ユー・アー・ザ・ワン)』による中国の北海道観光ブームを日本で知り、中日両国の民間交流と相互理解に寄与したことから馮小剛監督に感謝の意を述べました。そして麻生首相は、馮小剛監督にこの映画が中国で年間興行収入ナンバー・ワンを達成した秘訣を尋ねました。
馮小剛監督は、北海道の美しい自然の景色も成功した理由の一つとして挙げたほか、去年中国で大雪や地震、世界金融危機など人々にとって悲しい出来事が多発した中で、このコメディ映画によって人々に生活の楽しさを呼びおこさせたことが主な理由だと語りました。
会談後、記者団に対して麻生首相は「映画の影響力を改めて実感した」と感心を示しました。
日本大使館の関係者によりますと、麻生首相は以前から中国映画に触れる機会があり、トニー・レオンや金城武などが出演した『レッド・クリフ(上)』を見たことがあるとのことです。また、『レッド・クリフ(下)』も日本でDVDが発売されたら見ると話したそうです。
今回のイベントをアレンジした道上尚史日本公使は「和やかなムードで良かったと思う」と今回の交流を評価しました。
アニメのアフレコを披露した北京外国語大学・日本語学科の叶卿雲さんは「テレビで見る厳粛な政治家だという印象と違って、親しみやすかった」と麻生首相に会った感想を述べました。(関連の映像ニュースもぜひご覧ください)(取材:黄恂恂、チェック:大沢)
アフレコを披露した北京外国語大学の叶卿雲さん(左)と邢成龍さん(右)
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