『遊龍戯鳳（Look For A Star）』
主題歌：劉徳華（アンディ・ラウ）＆舒淇（スー・チー）/「I Do」

09年旧正月に合わせて上映された話題の映画『遊龍戯鳳（Look For A Star）』は、日本でも公開された香港映画『傷城（傷だらけの男たち）』で知られる劉偉強（アンドリュー・ラウ）監督の最新作です。アメリカ映画『プリティー・ウーマン』が原型だそうで、マカオのカジノで働く女性が大富豪と恋に落ちるというシンデレラストーリーです。

主演に抜擢されたのは、香港四天王の一人・劉徳華（アンディ・ラウ）と台湾の人気女優・舒淇（スー・チー）です。今日ご紹介するこの映画の主題歌も、主演の２人がデュエットしています。

『星願（あなたにもういちど）』
挿入歌：張栢芝（セシリア・チャン）/「星語心願」

馬楚成（ジングル・マ） 監督の名作『星願（あなたにもういちど）』は１９９９年の作品で、事故が原因で、目が見えず口の聞けなくった青年と病院の看護婦が紡ぐピュアで切ないラブストーリーです。

出演者に任賢齊（リッチー・レン）や張栢芝（セシリア・チャン）、そして蘇永康（ウィリアム・ソー） と歌手出身の俳優が多いということもあり、歌からもせつなさが伝わってきて、さらに映画を盛り上げています。特に、看護婦を好演した張栢芝（セシリア・チャン）が歌った挿入歌「星語心願（星に願いを）」は、第19回香港電影金像奨・最優秀主題歌賞を受賞し、映画とともに大ヒットとなったようです。

映画をご覧になった方は懐かしいメロディーを聴くたびに、映画のシーンが次々とよみがえってきて、涙してしまうんじゃないでしょう。

『新不了情（つきせぬ想い）』
主題歌：万芳(ワン・ファン)/「新不了情（つきせぬ想い）」

１９９３年の名作映画『新不了情（つきせぬ想い）』は、コメディ、アクション、ラブストーリーなど幅広い作品を手がける香港のデレク・イーこと爾冬陞（イー・トンシン）監督の作品です。この作品は1960年代の香港映画『不寮不了情』のリメイク版で、不治の病を患った若い女の子と売れない作曲家との恋を描いたラブストーリーです。

主演はいずれも演技派と言われる袁詠儀（アニタ・ユン）と劉青雲（ラウ・チンワン）です。同年の香港電影金像奨では最優秀作品・監督・主演女優・助演男優・助演女優・脚本の主要6部門を独占した話題作です。

この作品の主題歌を歌ったのは、台湾の人気歌手・万芳(ワン・ファン)。この曲は、彼女が有名になったきっかけでもあり、自身最大のヒット曲でもあります。

『愛情呼叫転移Ｉ』

主題歌：陳奕迅（イーソン・チェン）/「愛情転移」

『愛情呼叫転移』シリーズ１は、2007年の作品で、離婚したばかりの男が12人の美女と出会うどたばたラブコメディーです。

キャスティングは、喜劇映画でおなじみの徐崢（シュー・ジェン）が主人公の男性を演じているほか、女優陣は、伊能静、范冰冰（ファン・ビンビン）、秦海璐（チン・ハイルー）、宋佳（ソン・ジャー）、黄聖依（ホアン・シェンイー）など豪華な顔ぶれとなっています。

こんな作品の主題歌に抜擢されたのは、香港のトップシンガー・陳奕迅（イーソン・チェン）。タイトルは映画にちなんで「愛情転移」となっており、同年の音楽賞を総なめにした話題曲です。親しみやすいメロディからカラオケランキングでも長く上位にランクインしたそうです。

『愛情呼叫転移ＩＩ愛情左右』
主題歌：古巨基（ﾚｵ･ｸｰ）＆梁靜茹（ﾌｨｯｼｭ･ﾘｮﾝ）/「還是好朋友」

『愛情呼叫転移』はシリーズ1の大ヒットを受け、その翌年早くもシリーズ2が登場しました。同じラブコメディーのシリーズ2ですが、テーマは今流行の「婚活」で、ストーリーはシリーズ１とは正反対の、1人の女性が12人の男性と次々と出会う物語となっています。

主人公の女性を好演しているのは、香港の演技派女優・林嘉欣（カリーナ・ラム）。そして、男優陣は、黄磊（ホアン・レイ）、古巨基（レオ・クー）、黄暁明（ホアン・シャオミン）、陸毅（ルー・イー）、そして日本人の保坂尚希、まさに「イケメン揃い」のキャスティング。

主題歌は、主演の一人・古巨基（レオ・クー）と梁靜茹（フィッシュ・リョン）がデュエットした「還是好朋友（友達のままで）」という曲。この曲で初競演した2人は、ミュージックビデオでキスシーンなど親密な演技に挑んだということです。

『愛得起（Give Love）』：

主題歌：梁詠琪（ジジ・リョン）/「愛得起（Give Love）」

今年バレンタインデーに合わせて公開された映画『愛得起（Give Love）』は、梁詠琪（ジジ・リョン）と台湾のイケメン俳優陳柏霖（チェン・ボーリン）が演じる義理の姉弟の恋愛を描いた作品で、主人公の女性は、夫に愛人の存在が発覚した後、夫の弟との間に"禁断の愛"が芽生えるストーリーとなっています。

デビュー以来、ショートカットがトレードマークの梁詠琪（ジジ・リョン）が初めてロングヘア姿を披露したことでも話題を呼びました。