ラジオ番組でも特集した歌手の1人・香港のシンガーソングライター・方大同（カリル・フォン）。彼のデビューアルバムの収録曲「春風吹」はおしゃれな春歌。ソウル、R&Bなどいろんな音楽要素を取り入れて、カリル・フォン自身の真骨頂を発揮した代表作と言えるナンバーで、やさしいハーモニーは、まるで顔をそっと撫でる春風のようです。この季節にぴったりのラブバラードだと思います。

中国では、春の歌がたくさんありますが、名曲と言えるような春歌も少なくありません。そんな中、任賢齊（リッチー・レン）の「春天花会開」という曲がお勧めです。

これは２０００年にリリースしたアルバムの収録曲。任賢齊（リッチー・レン）が自ら作詞作曲に挑んだナンバーで、自身の代表曲でもあります。やさしいメロディーとシンプルな歌詞で心地よく聞ける曲で、聞いているうちに、ついつい口ずさむようになります。また、民謡風のアレンジも印象的で、この季節になると、良くこの曲を思い出します。

最近中華圏で大ヒットした王力宏（ワン・リーホン）の新曲。08年12月26日に発売されたアルバムに収録された「春雨里洗過的太陽（春雨で洗った太陽）」。一見変わったタイトルかもしれませんが、リーホンは、失恋が吹っ切り、リフレッシュした気持ちを「春雨で洗った太陽」に喩えているんです。前向きなイメージのあるナンバーで、リーホンならではのR＆B調に仕上がっています。

張靚頴（ジェーン・チャン）は先月16日約一年半ぶりとなるニューアルバムをリリースしました。タイトルは「ジェーン＠ミュージック」。その名のとおり、自身と音楽の絆を強調する力作となっており、アルバムでは、いろんなジャンルに挑戦しています。実は、アルバムの中には、春らしい曲もありました。「花開的声音（花が呼ぶほうへ）」という曲。やわらかい声質を最大限に発揮したナンバーで、花がそっと開くような女性の恋心を表現したラブバラードです。

大陸の人気歌手・叶蓓（イエ・ペイ）の歌「花児（フラワー）」は、去年のアルバムに収録されたヒット曲で、「春がすべての始まり」と感じさせるイキイキとした春歌で、川のせせらぎや子鳥のさえずりなど春らしい要素がたっぷりと詰まったナンバーです。