11月下旬の北京、枝から落ちきれない木の葉寒風がに吹き付けるのが、この時期の北京の毎年の風景です。中国人民解放軍軍楽団は、この初冬の季節に北京音楽ホールで吹奏音楽会を行いました。そして、楽団の情熱溢れる演奏は、物寂しい初冬の人々の心を暖めたと高く評価されました。
中国人民解放軍軍楽団は中国唯一の大型の吹奏楽団です。楽団は1952年に創設されて以来、規律が正しく厳正で、演奏レベルが素晴らしいことで知られています。今は400人あまりのメンバーを持つ大型の楽団を形成しています。創設されて以来、楽団は国と軍隊の重要な式典やイベントでの演奏を主な任務とし、芸術の面で中国独自の音楽風景を形成し、国内外の観客たちに愛されています。創立以来60年、楽団が100余りの国の首脳や軍事代表団のための歓迎式典で、5000回余りの演奏を行いました。
軍楽団のメンバーは軍服を着た音楽家と言われ、建国記念日の閲兵式においても競技大会の開会式においても彼らの威風堂々とした姿が見えます。これらの盛大な式典では軍楽団はいつも一番最初に入場し、最後に退場します。数時間にわたって焼けつくような日差しの 下、あるいは凍える寒さの中、楽団の厳格な規律と完璧な演奏は多くの観客を感動させ続けています。
中国人民解放軍軍楽団は儀典で外国の首脳や賓客を歓迎・接待する任務を担うと同時に、さまざまな公演活動を行います。1987年から楽団は相次いでタイ、フランス、フィーランド、ベルギー、ドイツなど多くの国と地域を訪れ、中国軍人の颯爽とした、独特な芸術的魅力を世界に発信しています。
近年、中国人民解放軍軍楽団の演奏レベルは絶えず向上し、各ジャンルの音楽作品を堪能できるようなりました。「北京からの吉報」、「選手行進曲」、「迎賓曲」などの楽団の代表曲のほか、多くの新しい作品を創作、演奏しています。
さて、今回の中国メロディーは中国人民解放軍軍楽団が演奏した作品をご紹介しましょう。番組の中でご紹介したのは「運動員進行曲(選手行進曲)」、「北京喜信到辺寨(北京からの吉報)、「青春無悔(後悔しない青春)」、「瑶族舞曲(ヤォー族舞曲)」4曲でした。
1曲目 選手行進曲(運動員進行曲)
この曲は中国人民解放軍軍楽団の作曲家・呉光鋭さんらが1971年に中国で開催されたアジアアフリカ卓球招待試合の開会式のために創作した行進曲で、当時、各国選手がこの威勢のいい行進曲にのせて颯爽と入場行進してきたのです。その勇壮なメロディーはすべての観衆を魅了しました。その後、この曲は広く伝えられ、中国ではだれでも知っている名曲となりました。
2曲目 北京喜信到辺寨(北京からの吉報)
この曲は作曲家鄭路さんと馬洪業さんが創作したもので、曲は1976年に文化大革命が終わった後、中国南部の山間部に住む少数民族の人々が、10年も続いた文化大革命が終わった吉報をラジオで聞いた後、喜んで祝う場面を描きました。
曲の冒頭部分はホルンが少数民族の伝統楽器・牛の角のラッパの音色を真似て、村の人々を呼び集める音楽を奏でます。続いて、高らかで情熱に溢れる旋律は祝賀イベントが始まる場面を現します。その後、生き生きと色彩感豊かな主旋律が奏でられ、人々が吉報を聞き、喜びに溢れて踊っている場面を描きました。
3曲目 青春無悔( 後悔しない青春 )
この曲は中国人民解放軍軍楽団の若手作曲家・李嬋(セン)さんが作ったピアノ協奏曲です。曲はピアノ協奏曲の形式で、新米の兵隊が入営した後、自分を鍛え、一人前の戦士に成長する過程を描きました。
4曲目 (瑶族舞曲(ヤォー族舞曲)
楽団はこの有名な交響楽曲を吹奏楽曲の形式で表現し、この名曲に新しい活気を注ぎました。
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