11月23日は日本では「勤労感謝の日」で、農家も農作業が終わり、ほっと一息つく頃ですね。中国の北の地方では、もう紅葉も落ち、川が凍り始める冬の世界になりました。でも、中国の南の地方は蜜柑やブンタンなどの果物の出荷が始まり、みんなが秋の収穫の喜びを味わっています。
今回の中国メロディーは引き続き中国放送民族楽団が演奏した作品をご紹介します。番組の中でご紹介したのは「二泉映月(二泉に映る月)」、「喜洋洋(喜ぶ)」、「春江花月夜(春の川、花月夜)」、「火祭(火祭)」4曲でした。
中国放送民族楽団は元中央放送民族楽団と元中国映画民族楽団が合併して作られた大型の民族楽器のオーケストラです。1953年に創設された元中央放送民族楽団と1949年に創設された元中国映画民族楽団は長い歴史を持つ素晴らしい楽団です。50年にわたって、この二つの楽団は映画とテレビ・ラジオ番組のために、多くの素晴らしい音楽作品を創作、制作しました。楽団の首席指揮者兼作曲家、彭修文氏や有名な演奏家、劉明源氏らは千曲近くの民族管弦楽曲を創作し、中国民族音楽の発展のために大きな貢献をしました。
1992年、中日国交正常化20周年を迎える際、CRI・中国国際放送局は中央放送民族楽団と連携し、北京で民族音楽の演奏会を行いました。当時、百数十人のCRI日本人リスナーが北京を訪れ、この演奏会に参加しました。楽団の首席指揮者・彭修文氏は自ら会場で日本人リスナーのために演奏作品の紹介をし、CRI・日本語部の李秀華アナウンサーが同時通訳をしました。音楽会はリスナーたちから大歓迎を受けました。1994年の春、CRIと中央放送楽団が再び連携し、早春音楽会を開催し、音楽会は当時、中日民間交流のハイライトとなりました。
楽団合併以後、中国放送民族楽団は百人近くのメンバーを持つ大型楽団を形成し、そのメンバーはいずれも活気に溢れる若手演奏家です。また、若い指揮者・彭家鵬さんが中国放送民族楽団の首席指揮者を務め、彭さんの指導の下で、楽団は、多くの現代的な音楽作品も演奏するようになり、新しい活気をみせています。
1曲目 二泉映月(二泉に映る月)
この曲は有名な民間音楽家、華彦钧さんの二胡代表作を元にアレンジしたものです。曲は1940年代に創作されて以来、多くの中国の人々に愛されるだけでなく、世界的にも有名な伝統音楽となりました。曲は泉に映る月の美しさを表しています。
2曲目 喜洋洋(喜ぶ)
劉明源氏が作曲したもので、中国民族音楽の独特な魅力が感じられます。
3曲目 春江花月夜(春の川、花月夜)
中国放送民族楽団が中国の有名な古典音楽を元にアレンジした民族管弦楽曲です。曲は江南水郷の夕日の美しい景色を描きました。鼓や琴や簫や筝が鳴る曲の冒頭部分は、月が東に昇り、夕日が湖水に映え、どこまでが水か雲か区別がつかない夕暮れの景色を描きました。続いて、残照の中で漁師が歌う声が遠くに聞こえ、水平線のかなたから舟が帰ってきます。そして、湖はふたたび静寂を取り戻します。
4曲目 火祭(火祭)
この曲は、譚盾さんが創作した音楽作品です。譚盾さんはいま世界でもっとも注目されている作曲家の一人で、彼が作曲を担当した映画『グリーン・デスティニー』はアカデミー賞やグラミー賞を受賞しています。この「火祭」という曲は原始文明を現代音楽と結びつけ、不思議な音楽的魅力を表現しています。
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