もう8月中旬になりました。立秋を過ぎたとは言えまだまだ残暑きびしい季節ですね。世界各国の人々が注目するロンドンオリンピックは17日間の熱戦を経て、閉会しましたが、今度はパラリンピックがオリンピックに負けない熱気と興奮で人々にスポーツの魅力を伝えています。
一方、北京で開催されている「2012年八月合唱祭」は北京の観客たちを美しい音楽で魅了しています。開催期間中、イギリスオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団やスペイン実力派のアカペラグループ・ビー ヴォーカル、ドイツシュトゥットガルト室内合唱団、台北愛楽室内合唱団、それに中国国家大劇院合唱団がそれぞれ公演を行います。各国合唱団の素晴らしい公演はきっと観客たちに合唱の魅力を感じさせると思います。
音楽も、スポーツもいずれも国境を越えて、国と国、人と人を結ぶ美しい絆ですね。
さて、今回の中国メロディーは引き続き中国交響楽団少年少女合唱団が歌った作品をご紹介します。番組の中で紹介したのは、猜調(謎かけ)、葫芦笙吹响(フールー笙が吹き鳴らす)、夜鶯(鶯)、宜蘭調(宜蘭の調べ)の4曲です。
中国交響楽団少年少女合唱団は中国で有名な児童合唱団です。1983年に創立されたこの合唱団はそのメンバーのほとんどが北京の小中学校の子供達です。合唱団は創立以来30年、世界の多くの国を訪問しています。アメリカ、日本、オーストリア、ドイツ、カナダなどで公演を行い、世界の人々に喜ばれています。
中国交響楽団少年少女合唱団は中央音楽学院の楊鴻年教授の優れた指揮のもと、長年にわたり完璧ともいえるハーモニーと美しい音色で世界中の合唱ファンを魅了し続けています。1990年、合唱団はオーストリアのウィーンで「万里の長城の国からやってきた小さな歌手達」という音楽会を開催しました。音楽会に参加したオーストリアの大統領は子供たちの美しいハーモニーに魅了され、「こんな心に響く美しいハーモニーはすべてのウィーンの人々に聞かせてほしい」と賛嘆しました。
中国交響楽団少年少女合唱団は1992年から四回にわたって台湾地区で巡回公演を行いました。合唱団の子供たちの素晴らしい公演は台湾同胞に歓迎され、「台湾海峡両岸の中国人の誇りだ」と称えられています。
1曲目 猜調 (謎かけ)
曲は雲南省の民謡を基にアレンジした合唱曲で、子供たちの遊びの様子を表す歌です。歌の中で、質問を出す子供が相手を困らせるような質問をしますが、質問に答える子供が機知に富んた答えを返します。質問を出す方も答える方もいずれも機智とユーモアに溢れた楽しい歌です。
歌詞は
何が長く、空にある。
何が長く、川の中にある。
何が長く、街で売れる。
何が長く、娘の前に置かれる。
銀河が長く、空にある。
蓮根が長く、川の中にある。
うどんが長く、街で売れる。
糸が長く、娘の前に置かれる。
2曲目 葫芦笙吹响
フールー笙は中国西南部少数民族が使う民族楽器で、竹で作ったたて笛の一種です。曲は少数民族の人々がフールー笙を吹き、歌ったり踊ったりする場面を生き生きと描きます。
3曲目 夜鶯 夜鳴き鶯
この曲は19世紀ロシアの有名な作曲家アリャビエフが作曲した名曲で、「夜鳴きうぐいす」とも呼ばれています。曲は合唱団の歌唱力の高さ、ハーモニーの美しさが充分に引き出されています。
歌詞は
うぐいすよ、私のうぐいす
美声の鳥よ、
お前はどこへ飛んでいく?
夜通しどこで鳴くのかい?
うぐいすよ、わたしのうぐいす
美声の鳥よ飛んでいけ、私のうぐいす
どんなに遠くまでも、青海原の上、 異国の岸辺までも。
4曲目 宜蘭調(宜蘭の調べ)
この歌は台湾の民謡で、子供たちがコインゲームを遊ぶ時に歌ったものです。合唱団の子供たちは福建省の方言で台北や宜蘭地区に伝えられるこの子供歌を歌い、台湾民謡の独特な魅力をうまく表現します。
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〒100040 中国国際放送局日本語部「中国メロディー」係
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