6月1日は「国際児童デー」ですが、中国の子供の日でもあります。中国では子供の日をすごく重んじています。この日は国民上げての休日ではありませんが、13歳以下の子供は学校や幼稚園が休みとなります。お父さんやお母さんも半日か一日休みになったりして、家族で映画や動物園、遊園地などへ出掛けられるので、子供たちはとっても楽しみにしています。
私が子供の頃、学校の先生と一緒に子供の日を過ごしたことを今でも憶えています。当時、みんなで美味しいお菓子を食べたり、楽しい童謡を歌ったりして一日授業なしで楽しく過ごしました。今、私はすでに子供の日の主役ではありませんが、息子と共に過ごすという別の楽しみが生まれましたね。
さて、今回の中国メロディーは中国の子供が好きな歌を特集して、中国の子供の日の楽しい雰囲気をお届けします。ご紹介するのは「楽しい祝日(快楽的節日)」、「茸を狩る娘(采蘑菇的小姑娘)」、「舟こぎ歌(让我们荡起双桨)」、「私たちの野原(我们的田野)」の4曲です。
一曲目 「「楽しい祝日(快楽的節日)」
この歌は有名な作曲家・管樺さんが1950年代に創ってから60年来、幾世代かの中国の子供の成長を見守り、中国の人々に最も喜ばれる子供の歌の一つとなりました。
歌は子供の日を楽しく過ごす子供達の喜びと幸せな気持ちを生き生きと表しています。この懐かしいメロディーを聞いたら、子供時代の沢山の思い出が目の前に蘇ってきました。
歌詞
小鳥が道案内してくれる。
風は軽くそよぐよ。
私たちは春のような
この庭の芝生にやってきた。
鮮やかな赤いネッカチーフ、
綺麗な服、
まるでたくさんの花が咲いているようだ。
親愛なる叔父さん叔母さん、
私たちとこの楽しい祝日を過ごしましょう。
二曲目「茸を狩る娘(采蘑菇的小姑娘)」
この歌は1970年代に創られたもので、その軽快なメロディーと素朴な歌詞が子供たちに喜ばれ、現在は、小学校の音楽の教科書で採用されています。
歌の中の、茸を採っている小さな娘が、苦労を厭わず耐える姿が、時代を超えて子供達を励まし、心にさわやかな光を差し込んでくれます。貴陽市苗苗芸術団の子供達の天使の様な澄んだ歌声は非常に感動しますね。
歌詞
大きな竹篭を背負い、
朝、裸足の小さな娘が
林と丘のあちこちを駆け回る。
彼女は沢山の茸を採った。
大空の星のように数え切れない。
彼女は大きな茸を採った。
傘のようで竹篭に入らない。
三曲目「舟こぎ歌(让我们荡起双桨)」
この歌は1950年代の子供映画「祖国の花」の挿入歌ですが、この歌の誕生にはこんなエピソードがあります。
当時、この映画の子供エキストラ10数人が映画のロケ地・北海公園の湖・昆明湖で舟に乗り遊んでいました。歌の作者・劉熾さんが川辺で子供たちを見ていると、子供たちが「叔父さん、早く乗ってください。すぐ舟が出ますよ」と呼びかけるのです。水が苦手な劉さんは最初はとても怖がって体を硬直させ、舟の中に座り込んでいましたが、子供たちの明朗快活で天真爛漫な様子を見ていたら、自分も無邪気な子供に戻ったように感じました。そのとき、ふと、インスピレーションが浮かび歌詞を思いついたのです。劉さんは子供達に、「すぐ岸に戻ろう!」と促した後、たった20分でこの歌の独唱と二重唱を創ってしまいました。
そして映画が上映された後、この歌は大ヒットしました。今では、映画自体はすでに、人々から忘れられてしまいましたが、挿入歌は年代を問わず中国人なら誰でも知っている思い出の歌となったのです。
歌詞
小舟を漕ぐよ
小舟が波をかぶる
小舟を漕ぐよ
水面には美しい白い塔の影が映り、
緑と赤で囲まれたこの湖。
小舟がゆらゆらと波に揺れ、
涼しい風が吹いてくる…。
四曲目「私たちの野原(我们的田野)」
この歌も有名な作曲家・管樺さんが1950年代に創った名曲で、子供の目線で祖国の美しい風景を巧みに表現しています。メロディーもとても美しく、多くの子供たちに愛唱され、数十年もの間ずっと歌われ続けています。
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