ナビゲーター 黄競
4月4日は中国の伝統的な祝日・清明節です。中国では清明節は祖先の墓を参る日で、日本のお盆に当たります。また、昔から中国各地の人々には、清明節の日に踏青(踏むに青いと書く、とうせい)と言う慣わしがあります。つまり、春を迎えて郊外を散策することですね。
清明節の三日連休の間、北京の公園や花見の名所は花を楽しむ観光客で非常に賑わっていました。清明節の日に、私は子供を連れて公園にピクニックに行きました。公園の中に多くのピンクや白の桃の花が咲き乱れ、子供達が満開の花の木の下で遊んでいる様子を見て、とっても感激しました。そして「在那桃花盛开的地方(桃の花が咲く所)」という懐かしい歌を思い浮かべました。この歌は1980年代に有名な民謡歌手・蒋大為さんが歌った後、多くの人々に愛唱されています。
北京はこの季節、穏やかな陽気で、吹く風もそよ風、凧揚げにピッタリの季節と言えるんですね。晴れの日になりますと、公園や郊外などで色とりどり、大きさも形もさまざまな凧が大空に舞い上がります。本当に春の風物詩ですね。
春は凧揚げの季節だけでなく、茶摘みの季節でもあります。中国南方地方では、春になりますと、新芽が出てきますので、茶摘みが始まり、茶園も賑やかになってきます。特に、清明節前後は茶摘みのシーズンに当り、麗しい茶摘み娘たちが茶園でお茶を摘んだり、歌を唄ったりする様子は、本当に美しい桃源郷の様です。
そこで今回の中国メロディーは中国各地の春を讃える歌を特集して、音楽のリズムと一緒に、美しい春を迎えましょう。番組の中でご紹介したのは「在那桃花盛开的地方(桃の花が咲く所)」、「放風筝(凧揚げ)」、「採茶舞曲(茶摘み舞曲)」の三曲でした。
1曲目 「在那桃花盛开的地方(桃の花が咲く所)」(蒋大為)
この歌は1980年代に有名な民謡歌手・蒋大為さんが歌った後、多くの人々に愛唱されています。
桃の花が咲いているあの場所に
私の愛しい故郷がある。
桃の木が青く澄んだ水に映って。
あー、故郷、私が生まれ育ったところ、
桃の木に囲まれた美しい村
私はどこにいても、
いつもあなた(故郷)が恋しい
2曲目 「放風筝(凧揚げ)
この曲は中国北方地方の民謡「放風筝(凧揚げ)です。この曲は花が咲き乱れる春に、娘たちがピクニックに行き、凧揚げを楽しむ喜びをいきいきと描いています。
3曲目 「採茶舞曲(茶摘み舞曲)」
この曲は中国南部せっこう省の民謡「採茶舞曲(茶摘み舞曲)」です。娘たちの茶摘みの様子をうまく表現したこの曲は、私のお勧めの一曲です。
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