7月末から8月の始めにかけて、北京や天津など中国各地が豪雨による大洪水に見舞われました。多くの人が洪水によって家を失い、この突然の災害で家族を失った人もいました。テレビで、被災地の人々を見ると、とても心が痛みます。大きな自然災害の前では、人間の力はとても弱いものだと痛感しますね。でも、一方で、2008年の中国四川省での大地震や、去年の東日本大震災では、被災地の人々が力を合わせ、大きな困難に立ち向かう姿に心を動かされました。
さて、今回の中国メロディーは中国交響楽団少年少女合唱団が歌った作品を特集します。子供たちの清らかで美しい歌声は災害によって心に深い傷を負った人たちをもきっと勇気づけると思います。番組の中でご紹介したのはアカペラ曲「牧歌(牧歌)」、「八駿賛(駿馬八匹)」、「青春舞曲(青春舞曲)」「乘着歌声的翅膀(歌の翼に乗り)」の4曲でした。
中国交響楽団少年・少女合唱団は中国で有名な児童合唱団です。1980年代に創設されたこの合唱団は音色が澄んでいて、各パートのバランスが良いことで有名です。2008年には、北京オリンピックの開会式で「オリンピック賛歌」をアカペラで合唱し、大好評を博しました。
中国交響楽団少年少女合唱団の指揮者は楊鴻年です。楊鴻年さんは中国の有名な指揮者で音楽の教育家です。その指揮は奔放で情熱に溢れています。その指揮の下で成長した中国交響楽団少年少女合唱団は創立以来、六つの国際的な賞を受賞し、中国の国宝と讃えられています。
中国交響楽団少年少女合唱団は創立以来30年、「愛と奉仕」の気持ちを引き継いできました。貧困地域の教育条件の改善のための義捐金を募集するため、毎年、慈善公演を行います。また、農村地区に入り、孤児院でボランティア活動を行ったりしています。
1曲目 牧歌 (牧歌)
この曲は中国の有名な女性作曲家・瞿希賢さんが蒙古族の民謡を元にアレンジした合唱曲です。緩やかな美しいメロディーで広々としたモンゴル草原を描き、蒙古族の人々の故郷への溢れる愛情を表現しています。合唱団の美しい歌声はまるで清らかな泉のようで、「天使の声」と讃えられています。
2曲目 青春舞曲(青春舞曲)
曲は新疆ウィグル族の民謡で、リズム感あるメロディーで青春の活力に溢れています
歌詞は
太陽は落ちても、明日また昇ってくる。
花は散っても、来年また咲く。
でも、綺麗な小鳥は飛んでいったらもう二度と戻ってこない。
私の青春も小鳥のように、もう戻ってこない…
合唱団のハーモニーが素晴らしく、この古い民謡に新しい活気を注いでいます。
3曲目 八駿賛(駿馬八匹)
この歌も蒙古族のアカペラ曲で、その軽快で明るい曲調は蒙古族の子供たちが広い草原で馬に乗って疾走する勇ましい姿を表現しています。
4曲目 乘着歌声的翅膀(歌の翼に乗り)
この歌は19世紀ドイツの有名な音楽家・メンデルスゾーンの名曲です。曲はハイネによる美しい詞がついていますのでご紹介します。
歌詞は
歌の翼に恋しき君を乗せ、ガンジス河の美しい野に運ぼう。
静かな月は映えて、花園の蓮の花は、愛しい者が訪れるのを待っている。
スミレは微笑み星を仰ぎ バラはひそかに耳に香りを寄せる
馴れた賢い小鹿が走りより 耳をそば立てる彼方には
清い流れのせせらぎが聞こえる そこに茂る椰子の樹のもとにおりたち
君とふたり 恋と安息を味わい 幸せの夢を見よう
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宛先
〒100040 中国国際放送局日本語部「中国メロディー」係
メール nihao2180@cri.com.cn
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