広大な中国の大地は56の民族を育んできました。そして、この大地に生きる各民族と各地域の特色ある音楽は多彩な中国の音楽世界を作りました。優雅な江南地区の伝統音楽や情熱的なモンゴル草原の響き、華やかな京劇、そして西南地方の少数民族の美しいハーモニー・・・・・・。この番組では中国各地の心を揺さぶる旋律と音色をご紹介していきます。皆さん、ご一緒に中国民族音楽のルーツを探りましょう。
1月23日は中国の重要な祝日・春節(旧正月)で、中国の伝統的な暦ではこの日から新しい一年が始まるのです。そこで、まずみなさんに新年のご挨拶を申し上げましょう。皆さんのこの一年が、健康で願い通りに過ごせますように。
中国では春節になりますと、「福」という文字を書いた赤い紙があらゆるところに飾られますが、一部の地方ではこの「福」の文字をわざと逆さまに貼る慣わしがあります。「福」の字が逆さまになった状態を中国語で"福倒"といい、福が来るという意味と音(おん)が同じであることから縁起がいいとされています。
また、「新年も良い年でありますように」という気持ちを込めて、門の両側に「対聯」と呼ばれる縁起のよい言葉が書かれた赤い紙を貼ります。そして、灯篭を飾ったり、餃子を作ったり、爆竹を鳴らしたり、春節中の街はとてもにぎやかです。
また、春節は中国人にとって一家団欒の祝日です。大晦日の夜には、故郷を離れて生活していた家族たちが必ず実家に戻って、家族団らんの食事をします。元日に人々が年始回りとして親戚や友人を訪ね、祝福し合います。「新年おめでとう」「春節おめでとう」などと挨拶し合えば、過去1年間のことはきれいさっぱり水に流してしまえます。このほか、元日の朝、子供たちは年長者に新年の挨拶をし、年長者は子供にお年玉(圧歳銭)を渡します。
今回の中国メロディーは中国各地の春節をお祝いする音楽を特集しました。番組の中で紹介したのは「喜洋洋(喜び)」、「迎春接福(春を迎え、福が来る)」、「大拜年(年始回りの歌)」の3曲でした。
1曲目「喜洋洋(喜び)」
この曲は中国の有名な作曲家・劉明源さんが1958年に山西省の民謡を元にアレンジしたもので、作品が誕生してから50年来、多くの人々に親しまれ、すでに春節など重要な祝日やイベントの定番の曲となりました。軽快で明るいメロディーが、祝日を迎える人々の、楽しい雰囲気を生き生きと描いています。
2曲目「迎春接福(春を迎え、福が来る)」
この曲は躍動感あふれるリズムで、人々が新しい一年を幸せに過ごせるよう願う気持ちを描いています。
3曲目「大拜年(年始回りの歌)」
この歌は東北地方で流行っている民謡で、その美しいメロディーで春節のにぎやかな雰囲気を表しています。
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