今年はチベット平和解放60周年です。これを祝うため、中国各地では様々な祝賀イベントを行っています。前回の中国メロディーはこれにちなんで、チベット族の民謡を特集しました。今回の番組も引き続きチベット族の民謡をご紹介します。
チベット族は昔から歌と踊りが得意な民族で、祝祭日は勿論、日頃から歌と踊りを主な娯楽としています。そんなチベット族の間には昔から様々なジャンルの民謡が伝えられてきました。
「帰来 (里帰り)」
まずご紹介するのはチベット族の山歌「帰来 (里帰り)」です。山歌とは農村や山村で野外労働をする時に歌われる、簡単で短い民謡のことです。チベット族の山歌は、独特かつ高らかで抑揚のある歌声でチベット高原の自由で広々とした世界をうまく表現しています。この「帰来 (里帰り)」という民謡は遠方から帰ってきた若者が好きな娘に気持ちを伝えるために貴重な贈り物を持って帰ってきたという内容です。
「高唱酒歌(酒の歌を高らかに唄う)」
チベット族の伝統的な祝日は非常に多く、お祝いのイベントもそれぞれ違いますが、どの祝日にしても変わらないのはお酒を飲むことと唄うことです。祝日やおめでたい日になりますと、チベット族の人々はお酒を飲みながら歌を唄ったり、踊ったりしてお祝いします。
この歌はうまい酒への賛美を通じてチベット族の人々の明るくサッパリした性格と情熱を表現しました。
「美酒敬朋友(友に美酒を捧げる)」
チベットの人々は酒の歌を通じて真摯な愛情を表し、豊作への祝いや生活への賛美それに祝福などを表します。歌詞には「甘美な酒を万能の神に、五穀で作った芳醇な酒を両親に、めでたい美酒を尊敬すべき友に捧げる」と歌われています。
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