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排簫

2011-05-03 16:11:11     cri    
























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 排簫は中国古代の管楽器です。簫の一種で、長さの異なる複数の竹の管を一列に並べて構成されていて、西洋ではパンフルートと呼ばれています。排簫の音色は非常に優雅で美しくて、古くから中国の人々に親しまれてきました。1956年に排簫のデザインは中国音楽の楽章のデザインと定められました。では、なぜ中国音楽の楽章は排簫なのでしょうか?実は、排簫は中国の古い伝統楽器というだけでなく、その形が中国神話の伝説の鳥・鳳凰に似ているため、縁起のいい楽器として中国の人々に喜ばれているからです。

 排簫の歴史は非常に長く、今から4000年前に遡ります。当時の人々は川辺の折れた葦が風に吹かれると、耳ざわりがいい音が出ると気づき、数本の葦を横一列に並べて縄で繋げ楽器を作りました。その葦の上端を吹き鳴らしたのが排簫の原形となりました。その後、排簫は数千年にわたる変遷を経ました。各時期で排簫は管の数も違ています。最初は3本しかありませんでしたが、今では24本になりました。

 排簫は中国の最も古い管楽器の一つですが、過去、残されてきた古代の壁画や石刻の中でしか見ることができませんでした。1978年、湖北省隋県の曾候乙墓の中から初めて2400年前の排簫の実物が出土しました。この二つの排簫は長さの異なる竹管13本を1列に並べて作ったもので、竹管の表面に塗られていた鮮やかで艶やかな色と模様も残っていました。その後、演奏家は出土した排簫を基に複製、改良をし、独奏に用いられる新型の排簫を作りました。改良された排簫の音色は優雅で柔らかく、軽快でリズム感のある曲が表現できると同時に、ゆったりと美しい曲も演奏できます。

 今回の中国メロディーは中国の伝統的な楽器・排簫をご紹介しました。番組の中でご紹介したのは「獨上西樓(ひとり西楼に登る)」、「酒酔探戈(酒に酔うタンゴ)」、「海韻(海の音)」の3曲でした。

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