今年はチベット平和解放60周年です。これを祝うため、中国各地では様々な祝賀イベントが行われています。そこで今回と次回の中国メロディーはこれにちなんで、チベット族の民謡を特集します。
チベット族は、昔から歌と踊りが得意な民族で、その民謡の種類も、放牧をする時の歌、お酒を飲む時の歌、労働の時の歌、など、非常に豊富です。これらの民謡は、すでにチベット族の人々にとって欠かせない生活の一部となっています。
まずお聞き頂きますのは、チベット北部の民謡「牧歌(ボッカ)」です。チッベト北部の牧畜民たちは、昔から大空をテントとし、大地を寝床とする遊牧生活を送ってきました。この歌は、地元の牧畜民が放牧をする時に唄う歌です。
この、わずか45秒の歌は、広大なチベット高原に暮らしている人々の自由奔放な性格をうまく表現しています。
次にお送りしますのは、チベット族の人々が、家を建てる時に唄う歌「打墻歌(土台を作ろう)」です。チベット族の家屋の土台は、地元のアシャという土で作られています。この独特な土は、夏は熱を逃がし、冬は熱を蓄える効果があるのだそうです。チベット族の人々は、この「打墻歌」を唄いながら、リズムに合わせて踊るように土台を固めていくのです。
昔から高く広々としたチベット高原で暮らしてきたチベット族の人々は、度量の広さとさばさばした性格が養われてきました。また、厳しい自然環境によって、勤勉で勇敢な民族となりました。
最後は、チベット族の民謡「格桑拉(グサンラ)」をお送りします。この歌は親しい友人達が集まる楽しい時を讃えています。
歌詞には「このひと時は私達の集いによって麗しくなる。私達はここで団欒し歓楽し、すべての人の健康と幸せを祈っている」と歌われています。
今回の中国メロディーは、チベット族の民謡を特集してお送りしました。番組の中でご紹介したのは「牧歌(ボッカ)」、「打墻歌(土台を作ろう)」、「格桑拉(グサンラ)」の3曲でした。それでは次回もどうぞお楽しみに。
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