「あなたが江さんですね。わたしはここ数日、頭が痛み出したので、あなたを探しに来たんですよ」
「このわたしを?」
「そう。あなたは光る玉を煮ましたね」
「どうしてそれがわかるのですかな」
「わたしは人間ではないのでわかるのです」
「ええ?」
「ここに仙丹があるので、その玉と取り替えてください」
ここで江さんは仙人の言ったことを思い出し、喜んで玉を若者に渡すと若者は懐から仙丹を取り出し江さんにわたし、不意に若い竜の姿になってどこかへ飛んでいってしまった。
そこで江さんは自分の泊まっている部屋に帰り、その仙丹を飲み込むと急に眠気がしたので寝た。
次の朝、江さんが起きて鏡を見てみると、なんと鏡に写ったのは若いときの自分の姿であった。うれしくなった江さんは、若返った江さんを見て驚いている役人に別れを告げ、そのときから自由自在に水の中に入ったりし、方々を旅したりし、そのうちに山に入って仙人になったという。
そろそろ時間のようです。来週またお会いいたしましょう。
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