中国のトイレと言えば、どんなイメージ?トイレは都市のもう一つの「顔」とよく言われる。町の文明レベルや市民の素養を表す重要なポイントだと思う。
トイレットペーパーは14世紀に中国で最初に生産されたとされている。その当時は皇帝用であった。便所用につくられた初めての工業製品は1857年にアメリカ合衆国のジョセフ・カエティによってつくられた。カエティの名前はすべての紙に印刷された。トイレットペーパーやちり紙が普及する前は、裕福な人は羊毛、レース、麻を用いていた。そうでない人は、直接手を用いるか、ぼろ布、かんなくず、草、干し草、石、砂、苔、水、雪、トウモロコシの皮、貝殻、木の葉などを用いて拭いていた。日本では便所の近くにヤツデを植える例もあった。
<話題一:中日トイレの違い>
① ウォッシュレットがない。
② 音姫がない。
③ トイレットペーパーは水に溶かせないため、便座に捨てられない。便座の隣にあるゴミ箱に捨てる
<話題二:新規則による議論>
しかし最近、北京市が新しいトイレット管理規定を発表し、多くの議論を招いた。なぜかというと、管理規則の一つに、「公衆トイレには、ハエが多くとも2匹しか許さない」という規制基準が盛り込まれたから。元々の意図はトイレの清潔さを求めるためだったが、ハエは飛んでいるので、それを制限し管理するのはとても難しいと、市民からの笑いを誘った。
<話題三:首都北京のトイレ整備>
昔、日本人の観光客が中国を訪れる場合、一番の悩みは「トイレット」だそうです。志摩さんはこれについて、聞いたことがあるのか。壁も扉もない「ニイハオトイレ」に遭遇して驚いた方もいるという。
ここ数年、中国のトイレはだいぶ整備された。例えば、北京では、2003年のSARS(新型肺炎)と2008年の北京オリンピックをきっかけに、市民の衛生意識を高めるキャンペーンが実施され、公衆トイレットの整備に拍車をかけられた。
① 足踏み式水洗トイレの普及。(2003年のSARSをきっかけに)
② 数を増やす(公園、駅、空港などの公衆トイレが大量に設置され、面積を広げる拡張工事も実施)
③ 綺麗にする(昔のような扉のない汚い公衆トイレはほとんど見えなくなった。公衆トイレはだいぶ綺麗になっている)
④ 無料化(昔の公衆トイレは有料だったが(1回0.3元や0.5元ぐらい)、今はほとんど無料)
⑤ ランク制の導入(一級、二級、三級というランク制を実施。一級の公衆トイレ、例えば空港や重要公園のトイレには、トイレットペーパーやハンドソープの無料提供がある)
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