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「アリ族」ゆかりの唐家嶺跡地、中関村森林公園に

2012-03-21 13:02:27     cri    

工事中の村民への住宅

 いわゆる「アリ族」(北京などの大都会に出てきたが、満足のできる仕事につくことができず、低賃金で、共同で狭い家を借りて住む地方出身の若者のこと)が集まり住んでいたことで知られる北京唐家嶺村の再開発が進められている最中です。

 北京の北西部に位置するこの村の跡地では、中関村地区最大の森林緑地を整備するプロジェクトが19日に、着工しました。「新京報」によりますと、この公園の総面積は340ヘクタールで、円明園に匹敵します。全部が完成するまでには足掛け3年かかりますが、一期プロジェクトは一年後の完成を目指しています。北京市北西部の「緑の肺」としての機能を果たし、市民向けに無料開放されるということです。

旧唐家嶺村

 もともと人口3000人の唐家嶺村は、北京一の電子街・中関村に隣接している上、家賃が安かったため、外来の借家生活者が一時5万人に達し、自宅を改築したアパート産業が村人の一番の収入になりました。狭い町並みにびっしり軒をつらなる賃貸アパートのビルがこの村の典型的な風貌になり、消防、治安、戸籍管理など数多くの面で問題視されていました。

 一年ほど前に、唐家嶺村は北京市から再開発重点村落のひとつに指定され、取り壊し作業が始まりました。19日の着工式では、さら地になった旧唐家嶺村で、北京市の大学、政府機関、企業関係者の1000人近い人が植樹活動に参加し、2000本あまりの苗が植えられ、緑化面積が3万平方メートルに達しました。

 なお、唐家嶺村の屈富書記によりますと、立ち退きさせされた村民向け住宅は6月に竣工し、9月から入居が可能になります。

 18棟の高層住宅からなるこれらの住宅は公園の中に建てられており、全部で3000戸あります。村人の元の家の居住面積と同等の広さの家が無料で提供されます。おおまかな統計では、これらの住宅のうち、村人の自家用を除き、約600軒は貸し出しに回されるだろうと見られています。

森林公園で植樹する大学生

 このほか、唐家嶺村は今回の再開発により、戸籍区画上、それまでの「農村」から「都市」になり、旧村人も全員「農民」から「都市戸籍市民」になります。

 一方、旧唐家嶺村の集団所有の土地が北京市に収用された代わりに、村民委員会は20万平米の産業用地と10万平米の賃貸住宅建設用地の所有者になります。唐家嶺村はこれらの土地を使って、企業を誘致したり、賃貸住宅を建設することができるということです。さらに、森林公園用に収用された旧唐家嶺村の村用地1ムー(注:1ヘクタール=15ムー)あたり、市政府から年間5640元の補助金が拠出されているため、それにより、村には年間1000万元の収入が入るということです。(Yan整理)

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