今年の全人代の政府活動報告で温家宝首相は2012年の国内総生産(GDP)伸び率について、7.5%を目指すとの方針を示しました。今まではずっと8%という数字だったので、0.5ポイント下がったわけです。これは2005年以来、7年ぶりです。
今回の目標は、経済の安定性と効率性を向上させるために、輸出および投資への依存を減らし、内需の拡大にシフトしようとしていることを意味していると専門家らは見ています。GDP目標の引き下げのほか、積極的な財政政策および穏健な金融政策を実行することによって、経済成長の下向き圧力に対抗し、依然として高水準にあるインフレ率の抑制を目指すということです。
2012年のGDP伸び率が目標どおり7.5%となれば、1990年以来の低成長ということになるそうですね。しかし、政府活動報告で示されるGDP伸び率目標はこれを上回ることが前提となっているような面もあり、実際、これまでの8年間は、常に8%以上だったですし、それを大幅に上回った年もありました。
温首相は、今年の最優先課題は「消費需要の拡大」を掲げ、「消費を刺激するような政策を進める」と表明しました。「所得分布の調整、中・低所得層の所得増加、購買力向上に積極的に取り組む」と述べました。
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