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国慶節連休、賑わう観光市場

2011-10-05 20:17:21     cri    

 中国では、国慶節の大型連休の真っ最中です。連休中、北京では青空の広がる行楽日和が続いていますが、上海周辺はあいにくの雨、南の海南省や広東は台風の影響を受けました。そのため、昨年同期に比べて、北方の観光客は伸びていますが、南方はさほど人数に変化がないということです。

 ■故宮の最高入場者が一日延べ13万人に

 北京では10月1日と2日が鉄道移動のピークになりました。9月29日に比べて、乗客がのべ30万人増え、北京市内の各駅は相次いで臨時切符販売窓口を設けて対応しました。

 北京市の統計によりますと、連休3日目の10月3日、北京市の公園と郊外の風致地区ではのべ200万人あまりの観光客を迎えており、昨年同期より31%増えています。中でも、天壇公園、頣和園などはいずれも10万人を超えており、故宮を訪れた観光客は10月2日に、のべ12万7800人の最高を記録しました。

 ■上海を訪れる観光客、600万人に

 上海市では、この連休中に上海を訪れる観光客はのべ600万人に達する見込みだということです。

 上海鉄道局によりますと、大型連休のUターンラッシュは5日から始まり、6日と7日がピークになります。毎日、上海駅で乗り降りする客は125万人になるということです。なお、この2日間の北京、上海間の高速鉄道のチケットはすでに全て売り切れとなっています。また、10月2日までの5日間、上海鉄道局はのべ5480万人を輸送し、昨年同期より4.1%増となっています。

 ■ブランド品店に殺到する広州市民

 広州市内の各大型デパートは国慶節連休初日の10月1日、高級ブランド品を求めるお客で賑わっていました。「羊城晩報」が伝えました。

 エルメス、ディオール、プラダ、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドの店舗前には、この日の昼頃には、少なくとも数十人の列ができており、店員が度々出てきては事情の説明とお詫びをしていました。ティファニーやシャネルの店舗も客の出入りが絶えず、「まるでスーパーのようだ」と笑う客もいました。

 広州友誼商店では高級品、ブライダルジュエリー、金の延べ棒などが飛ぶように売れ、新発売の高級腕時計などを購入するためわざわざ来店するVIPも多いと言います。ブランドに憧れて来店する地方からの観光客も多く、高級品の売上は20%も伸びました。売上が前年同期比50%以上伸びたジュエリー・アクセサリーブランドもあります。

 一方、昔ながらのデパートも賑わっています。市内の大手デパートの売上高は1日だけでも、計1億2800万元(日本円では15億円ほど)に達しました。前年同期に比べて10-30%の伸びです。

 ■海外旅行もブーム

 大型連休中は、国内の混雑を避けて、海外旅行に出かける人も増えつつあります。中でもマレーシア、インドネシア、タイ、日本、韓国などへの観光客が爆発的に増えているということです。   

 上海空港では、香港、マカオ、台湾への便は2日続けてほぼ満席状態で、家族連れの姿がたいへん目立っていました。東方航空によりますと、国慶節の大型連休中、海外旅行に出かける市民が急増しているため、上海から東南アジアや香港、マカオ、台湾へのフライトは、国慶節前から多くの便が満席になったということです。

 一方、香港と隣接している南の深圳では、香港に出て行く中国本土の観光客と香港やマカオから入ってくるツアーでたいへんにぎわっており、一日あたりのべ12万人が陸上通商口を出入りしました。(Yan)

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