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<科学衛生>甲状腺の病気の予防、治療(中篇)

2011-08-12 10:56:13     cri    

 先週は、10年前に日本で知り合った数人の日本の友人達が北京を訪れ、電話をかけてきてくれました。その声を聞いた瞬間、10年前の有様がありありと目の前に浮かんできて、とても懐かしくまた嬉しく思いました。そして、この得がたい友情と縁を思うと熱いものが胸にこみ上げてきて、目には涙がにじみました。はや10年、その友人の中の一人はすでになくなられたということを聞き、心はぎゅっと締めつけられるような痛みを感じました。人生はあたかも夢のようです。そして健康は何よりですね。体を大事しなければと思いました。話はずれましたが、早速、今日の番組の内容に入りましょう。先週の話題に続いて、甲状腺の病気の症状、原因、予防についてお話をします。

 甲状腺の病気は肝臓の機能に障害をもたらし、筋無力症、麻痺症、胃腸問題などを引き起こし、高コレステロール血症につながることもあります。

 発症の原因は甲状腺疾患の家族歴に関係がありますが、家族歴がない患者も多いのです。また、精神的要因はそれを誘発する原因になるとも考えられています。

 そして、体質はこの病気と一定のかかわりがあります。患者の中には普段から寒がりで、陽気の足りない陽虚体質に属する人もいますし、気の流れが停滞し、ほてりやのぼせやすい陰虚体質の人もいます。

さ らに、環境の要素も発症を誘発する要因となります。たとえば、放射線の輻射、X線(エックスせん)による頚部放射、工業廃棄物による環境の汚染などは甲状腺ガンを誘発する可能性があります。このほか、免疫力の低下もその原因の一つです。ヨードは甲状腺ホルモンをつくる原材料です。ヨードを含有する食用塩や海産品は食生活に欠かせないものです。国際的に認められたヨードについての研究結果では、ヨードの摂取量が少な過ぎる、あるいは、多過ぎる場合、甲状腺の発病が増える要因にもなるということです。

 それでは、みずから甲状腺の病気の症状を簡単に見分けられる方法があるのでしょうか。これについて、中日友好病院漢方医外科の夏仲元医師は次のように話しています。

 「首が大きく腫れたかどうかは自分の手でさわってみることです。そして、心拍と脈拍に変動があるかどうかを確認することです。甲状腺亢進の場合、心拍数(しんぱくすう)の増加、暑さに弱い、やせるなどの症状が現れます。そして、甲状腺ホルモンが不足すると、脈拍は遅くなります」

 夏医師が言われるように、甲状腺の病気で最も良く見られる症状は首が太くなることです。また、そのほかの症状としては、体重の著しい減少、精神的に不安定、興奮しやすいあるいは怒りやすい、やる気の低下、悲観的になる、などがあり、そのほか、だるくて眠い、動悸や脈拍の不整、反応が鈍い、記憶力の低下などがあげられます。もし異常な症状があれば、油断せず、すぐに、病院に行って医師の診察を受けることをお勧めします。

 科学、教育、衛生の時間、今日は甲状腺の病気の症状と自己診断についてお話をしましたが、来週のこの時間にはその予防と治療について引き続きお話をしましょう。それでは来週のこの時間にまたお会いしましょう。担当は董燕華でした。

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