人体のエネルギー源は食物の中の炭水化合物や脂肪類、タンパク質からなっています。これら3種類の栄養素は各種の食品に含まれています。一般的に言えば、脂肪1グラムは9キロカロリー、タンパク質1グラムは7キロカロリー、炭水化合物1グラムは4キロカロリーになります。
食品の構成はカロリーの含有量で決まります。穀物と芋類などの食品は炭水化合物が比較的多く、植物油の原料となる作物には脂質が、そして、肉類食品に含まれる脂肪とタンパク質は植物性食品よりも多いのです。しかし、大豆と栗などの固い皮に覆われた木の実には、野菜や果物よりも、健康に良い豊かな不飽和脂肪酸とタンパク質がおおく含まれています。さて、食品に含まれる脂肪が多ければおおいほど、カロリーも比例して高くなります。では、どうやってカロリーの摂取総量を抑制すればよいでしょうか。
まずは、肉類の脂質と肉類食品の摂取を減らすことです。肉の脂身のような、コレステロールとプリン体が多く含まれている食品を少なめにすればよいです。肉の脂身に含まれる脂肪の含有量は90%以上で、ほとんどが体に良くない飽和脂肪酸となります。他にも動物の内臓、肉の脂身、カニみそ、魚の卵、卵黄、肉のスープ、海老などもコレステロールとプリン体を多く含んでいます。そして、油で揚げた食品も控えるようにしましょう。油脂は高温で加熱すると、そこに含まれる不飽和脂肪酸が有毒物質に変化するほか、食品の栄養とビタミンも破壊されます。更に、ケーキやコーヒー用ミルクなど人工クリームを使った食品やインスタント食品の摂取はなるべく控えたほうが良いです。
李医師は、「高血圧患者はオリーブ油を適当に食べるといいです。そこに含まれる不飽和脂肪酸はコレステロールや低密度の脂質タンパク質を低下させる効果があります。そして高血圧患者は牛乳や豆乳を飲んで、カルシウムを補充するとよいでしょう」と語りました。
更に研究の結果、一日の食事の中で、粗い繊維を含んだ雑穀や野菜をバランスよく摂取すれば高血圧や心臓血管病の予防に非常に効果的だということが解りました。(董燕華)
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