会員登録

<科学衛生>甲状腺の病気の予防、治療(上篇)

2011-07-15 11:19:01     cri    

 甲状腺はのどぼとけの下にある蝶形をしている小さい器官で、人体の代謝をコントロールする重要な器官です。そして、もし異常があれば、人体に大きな影響を与えます。ここ数年、世界では、甲状腺の病気の発症率が著しく高くなってきました。調査によりますと、世界で、甲状腺の病気にかかる患者の数は3億人以上で、そのうち、女性が男性の8倍以上の割合で多く発症しています。それでは、甲状腺の病気にはどのような症状があり、人体にどのような影響を与えるのでしょうか。そして、どのように予防すればよいのでしょうか。

 甲状腺が正常な場合、手で触れたり見ることはできません。もし、首が腫れたりすれば、ほぼ甲状腺腫大、あるいはしこり(結節)の可能性があります。

 甲状腺は、甲状腺ホルモンを合成し、分泌しています。甲状腺ホルモンは血液中に放出され、体中に行き渡り、人体の正常な体温を維持し、体の成長と発育を促進します。そして、物質代謝を調整し、重要な臓器の機能を保つなどの働きがあります。このため、甲状腺に異常が出ると、局部の器官に影響するだけではなく、全身的な症状を誘発する可能性があります。

 それでは、甲状腺の病気はいったい、どのような病変を起こす可能性があるのでしょうか。これについて、夏仲元医師は、「甲状腺ホルモンの量が異常になると、人体の五臓六腑(ごぞうろっぷ)、(中国の漢方医学において人間の内臓全体を言う「五臓」は、肝・心・脾・肺・腎を指す。「六腑」は、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指す)に影響を与え、さらに全身の細胞に作用する可能性があります。たとえば、肝機能障害、筋無力症、麻痺症などです。また、胃腸の問題を起こすこともあります。甲状腺ホルモンが不足すると、胃腸の動きが弱くなり、腹部の膨満感(ほうまんかん)、便秘などの症状が出て、筋肉がだるく痛みを感じたり、高コレステロール血症につながることもあります」と語りました。

 甲状腺の病気の症状はさまざまですが、発症の原因はいろいろな要素が絡み合うため複雑です。そしてその原因はいまだ解明されていませんが、一般的に精神的な要因がそれを誘発する原因となり、また甲状腺の病気の症状を重くする要素にもなると考えられています。多くの患者は怒ると頭に気血(体内のエネルギー)が上り、首がいっそう膨らんで、目が飛び出るような感じを覚えます。そして、患者の多くは甲状腺疾患の家族歴があります。女性の場合、遺伝による可能性が男性を上回っています。しかし、遺伝の傾向はあっても、遺伝病でもないのです。なぜなら甲状腺疾患の家族歴のない場合でも、それに罹る人が少なくないからです。(董燕華)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS