中国の東南部に位置する無錫は、呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市として知られる無錫は『江南の名城』とも呼ばれ、また物産が豊富なことから「米と魚の故郷」と謳われています。毎週のこの時間は無錫の様子をお伝えしていますが、先週は無錫市の古い町並み・南長街の新しい光景中編をお話しましたが、今日はその後編をご紹介しましょう。
南長街は無錫市旧市街の南部に位置し、中国近代民族工業・商業の発祥地の一つとして、今でも多くの歴史上の名人の旧居跡が残されています。また、ここには古代かまど群遺跡博物館や北京と杭州をつなぐ京杭大運河博物館、シルク産業博物館など多くの歴史遺跡が集中しています。
無錫市南長新城開発建設指揮本部の李先光副主任は南長街の状況について、「現在、南長街のインフラ施設工事が基本的に完成され、昨年、南長街は第2回中国10大歴史文化名街と指定された。観光客は水上と陸上の二つの遊覧コースで無錫の伝統文化と歴史の変遷を理解することができる」と紹介しました。
南長街に入り、観光客はまず、南禅寺を見学することができます。南と言う字に座禅の禅と書く南禅寺は2000年の歴史を持つ古いお寺です。観光客はこの古刹を見学すると同時に、ここで記念品や食品などのお土産を買うことが出来ます。その後、南禅寺の埠頭から遊覧船に乗って、運河の両岸にぎっしりと並んでいる伝統的な建築の美をたっぷり味わうことができます。大公橋の埠頭から上陸し、歴史上の名人の旧居跡、それにシルク博物館、お茶博物館、蚕文化博物館などを見学することができます。特に、古代、レンガを焼くかまど20ヵ所を持つかまど群遺跡博物館で江南地方のかまど文化の魅力を楽しむことができます。
関係筋によりますと、清名橋歴史文化街の中心区・南長街は元の面積0.44平方キロから1.66平方キロまで拡大し、文化遺産、観光レジャー、文化博物館などを十分に体験出来る運河博物館を建設しているということです。
もし、皆さんが中国の伝統的な江南水郷の人々の生活を体験してみようと思うならば、是非、無錫のこの「運河沿いの町並み」南長街においでください。
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