中国の東南部に位置する無錫は、呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市として知られる無錫は『江南の名城』とも呼ばれています。無錫は北に長江、南は太湖を臨み、西は南京、東は上海と接しています。 四季の移り変わりがはっきりしていて、良い環境のため物産が豊富です。中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。毎週のこの時間は無錫の様子をお伝えしていますが、先週は無錫で開催されている黿頭渚桜祭りの様子前編をお送りしましたが、今日はその後編をご紹介しましょう。
無錫では桜の栽培は1918年から始まったのです。当時、無錫の名士・楊翰氏は日本留学から帰国した後、無錫で初めて桜の栽培を始めました。
無錫太湖黿頭渚(げんとうしょ)観光区管理処の顧詡副主任は「楊翰氏は帰国後、黿頭渚で林地60ヘクタールを購入した。それは今の黿頭渚観光地の中心遊覧区となった。1980年代、日本の友人は無錫人民への友好の気持ちを表すために、黿頭渚観光地に「染井吉野」という品種の桜の木300本を贈った。1985年、日本温灸普及会の坂本敬四郎会長は無錫に「中日友好桜の林」の建設を提案し、2年間にわたる話し合いの末、双方は「友好林」の共同建設協議に調印した。そして、1987年11月17日、友好林第1期プロジェクトがスタートし、桜の木1500本を黿頭渚鹿頂山の麓に植えた」と話しました。
これらの桜が黿頭渚の自然環境とうまく溶け合い、毎年4月5日、清明節の前後に、桜の花が一斉に咲き誇り、無錫市民の花見の場となっています。お花見をしている徐さんは北京放送記者の取材を受け「昨年の春、私は日本で京都の桜を楽しみ、桜に関する日本の文化を体験してきた。日本の桜と比べて無錫の桜は少しも遜色がないと思う。日本の桜の文化は民俗の面を重視し、無錫の桜の文化は桜の天然の美を崇め、ここで花見をしながら太湖の美しい風景を楽しむこともでき、気に入っている」と話しました。
3月29日、年に1度行われる無錫太湖黿頭渚(げんとうしょ)桜祭りがここ黿頭渚で開幕しました。今年の桜祭りは花見イベントのほか、日本の伝統である大相撲さんや芸者さんによるパフォーマンス、桜ミスコンテスト、それに桜の写真コンクールも行われました。特に大相撲さんと芸者さんによるパフォーマンスは訪れる人々を驚かせました。多くの観光客は「美しい太湖で日本の独特な桜文化を楽しむことができ、本当に良かった」と感想を話しました。
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