中国の東南部に位置する無錫は、今から2500年ほど前の呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市で知られるこの無錫は『江南の名城』と言われています。無錫は北に長江、南は太湖に臨み、西は南京、東は上海に接しています。 四季がはっきりしていて、物産が豊富で、中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。毎週この時間は今日の無錫の様子をご紹介していますが、今日は江陰遠景エネルギー科学有限会社がただ4年間で風力発電分野で目覚しい成果を収めたことについてお話しましょう。
このほど、北京放送の記者は江陰遠景エネルギー科学有限会社を訪れました。この会社の工程部に入ってすぐ目にしたのは、巨大なスクリーンで全国各地にある風力発電所八ヵ所の発電状況が即時に更新されているということです。工程部の責任者・謝徳奎さんは記者のインタビューに応じ、「今、福建省、河北省、東北省、安徽省、河南省など多くの省で設置された風力発電機はおよそ200台余り、このほか、建設中の発電機は100台余りになる」と紹介しました。
江陰遠景エネルギー科学有限会社の取締役・張雷さんは2007年にイギリス投資銀行の仕事を辞め、故郷・無錫に戻り、無錫の江陰ハイテク技術開発区で江陰遠景エネルギー科学有限会社を創設し、ただ4年間で新エネルギー分野で目覚しい成果を遂げました。
実は、10年前に、張雷さんが海外で留学、就職した時に、「風力発電はコストの面で石油・天然ガス発電に匹敵する唯一のクリーンエネルギーであり、発展の潜在力は非常に大きい」と気づきました。
2007年2月、張雷さんは海外留学から帰国したハイテク人材10数人を応募し、江陰ハイテク技術開発区で会社を興しました。2008年4月、この企業により開発・生産された1兆5000億ワットの風力発電ユニットがラインオフしました。その後、初の試験機は江蘇省竜源南通風力発電所で併合発電し、その技術的指標はいずれも世界の進んだ技術に達し、発電効率は海外から輸入した風力発電機を越えました。
張雷さんが率いた技術開発グループはただ3年の間に図面の設計から試験機の開発と発電、大規模生産まですべての課題を解決し、会社は国内初の1兆ワット以上の風力発電機を設計できる企業となり、その販売額も2009年の10億人民元から2010年の20億元という大台を超えました。
無錫シリーズ、今日は無錫市の新エネルギー企業・江陰遠景エネルギー科学技術有限会社の起業発展についてお話しましたが、この続きは来週のこの時間でご紹介します。
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