中国の東南部に位置する無錫は中国の呉の時代の都です。3000年の歴史を持つ古い町で、昔から美しく、豊かな都市で知られるこの無錫は『江南の名城』と言われています。無錫は北に長江が流れ、南は太湖に臨み、西は南京に接し、東は上海に隣接しています。四季がはっきりしていて、産物が豊かで、中国では、「米と魚の故郷」と謳われています。 

　2001年11月9日、第14回国際ガーデンタウンショーはアメリカのシカゴで開催されました。これに参加した中国の北京市、無錫市、北海市はいずれも決勝に入り、最後に無錫市は大都市E類の最優秀賞を獲得しました。

　国際ガーデンタウンショーは国連環境計画機関と国際公園協会の共催によるもので、「グリーンオスカー」と呼ばれ、また、都市とコミュニティの居住環境の管理や生態建設、資源利用それに持続可能な発展など重要な課題に取り組む世界唯一の国際ショーと見られています。今まで13回に開かれ、今年はアメリカのシカゴで開催されました。

　アメリカのシカゴ時間2010年11月8日23時30分に、第14回国際ガーデンタウンショーの評価活動がクライマックスに入り、世界各国の候補都市の代表たちは大都市E類の最優秀賞の選出に首を長くして待っています。大会の司会者が「中国、無錫」と発表したところ、無錫市の代表たちは嬉しさの余り飛び上がり、会場は拍手と歓声で包まれていました。

　無錫市の国際ガーデンタウンショー参加申し込みは今年4月から始まったのですが、無錫市政府はこのため準備委員会を設立しました。国際ガーデンタウンショー審査委員会のアラン・スミス事務局長は今年8月24日に無錫に赴き現地調査活動を行い、崇安寺二泉広場で開かれた「国際ガーデンタウン」のイベントにも出席しました。無錫市政府が都市環境の改善に取り組み、市民たちが環境改善に知恵を出し合うことは審査委員会のメンバーたちに深い印象を残しました。

　特に、無錫市民が申請活動に大々的に支持することは委員会のメンバーたちに感銘を与えました。今年70歳の定年退職した教師・顧さんは無錫市の変貌について、「無錫で生まれ育った私はこの目で日進月歩で発展している無錫の様子を見て来た。特に、湿地公園・蠡湖の変貌は非常に大きく、生態環境がますます美しくなった。私たちは無錫の申請活動を全力で支持する」と話しました。

　今回の「国際ガーデンタウンショー」の審査活動は環境改善、遺産保護、市民参加、健康な生活方式、未来計画という6つの面から候補都市の状況を審査するということです。さまざまな審査を行った後、審査委員会は最後に「以上の六つの面において無錫市はすばらしい成果を収めた。特に、遺産保護の面で満点を取ったことから、無錫市に大都市E類の最優秀賞を与えることになった」と発表しました。