1月25日、中国の伝統な祝日・春節の前に乗客148人を乗せた東方航空会社のチャーター機MU2759は無錫空港から離陸し、1時間50分後、台湾台北の桃園空港に到着しました。これで無錫と台北を結ぶ春節チャーター便が正式に開通され、江蘇省で働く台湾のビジネスマンとその家族達に新しい帰省のルートを提供しました。
近年、中国長江デルタ地帯にある江蘇省南部には台湾からの投資企業が集中し、無錫市と蘇州市この二つの都市だけで台湾系の企業が1万社余りに達し、台湾との人的往来も頻繁となりました。しかし、中国人にとって一番大事にしている旧暦のお正月に、台湾のビジネスマンとその家族達にいかに順調に台湾に帰ってもらえるかが大きな課題となりました。ちなみに今年の旧正月は2月3日でした。
関係筋によりますと、台北との航空便が開通された前、無錫とその周辺地区で働く台湾のビジネスマン達は二つのルートでしか台湾に戻れません。一つは上海或いは南京経由で台湾へ行くこと、もう一つは無錫から香港またはマカオへ行き、そこから台湾へ帰るということです。この二つのルートは台湾へ直接に戻りたい人たちにとってどちらも不便と言わなければなりません。
2010年年末、各関係側の努力によって、無錫は中国大陸と台湾の間の直航便都市と決められ、台湾との直航を実現しました。また、無錫と台北の春節チャーター便計画が発表されたところ、春節前のチャーター便のチケットはすぐ売り切れたそうです。また、東方航空会社のほかに、深セン航空会社のチャーター便も毎日2便で無錫から台北へ行きます。
結婚したばかりの台湾のビジネスマン・林賜福さんはこのお正月に、無錫出身のお嫁さんをつれて、始めて台湾に帰りました。林さんは「私は半年ごとに一回台湾に戻るのだが、今まで香港あるいはマカオを経由しなければらなかったが、今回は直行便で帰ることが出来、とても良かった」と話しました。
関係筋によりますと、今後、無錫と台北の間の定期便もまもなく開通されるということです。
無錫蘇南国際空港会社の責任者・王建南さんは「春節以後、無錫と台北の直航便は定期便となるだろう。これは江蘇省南部で働く台湾のビジネスマンと観光客に大きな便宜を提供することになる」と述べました。
無錫シリーズ、今日は春節期間に開通された無錫と台北の間の春節チャーター便についてお話しました。
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