アジア大会で熱戦が繰り広げられている中国の南都市・広州、今は世界の注目を集めています。アジア大会の開催によって、国内外から沢山の観光客やスポーツファンが広州の町を訪れています。「チャイナライフ」、今回は広州でとっても独特な町、「江南大道」にスポットを当ててご紹介します。
「江南大道」、「江戸」の「江」に「南」と書く大通りで、名前に「大きい道」の「大道」がありますけど、長さ500メートルぐらいの「江南大道」は広州で決して大きな道とは言えません。でも、人々に「幸せの道」と呼ばれています。実は江南大道にウエディングドレスや披露宴の関連製品などを売る専門店300店舗以上が集まっています。中国だけでなく、東南アジアにもたいへん人気があって、有名です。確かに、広州は香港に近く、おしゃれな町としても知られています。
30年前、中国の改革開放政策は広東省からスタートしました。そして、当時、一部の華僑は広州に工場を作って、アパレルの加工貿易に取り組んできました。江南大道周辺に、たくさんのウェディングドレスの加工工場が出来たそうです。そのときの商品は東南アジアへの輸出がメインでしたが、中国国内での生活レベルの向上に従って、西洋風のライフスタイルが浸透し、多くの若者が西洋式のウェディングドレスに憧れるようになりました。そして、結婚式の記念写真や披露宴のときには、必ず白いウェデングドレスを着るようになりました。江南大道のウェディングドレス産業はいっそう拡大してきたということです。
広州地元の人に聞いてみたら、披露宴をするなら、必ず「江南大道」へ来てウェディングドレスを選ぶそうです。ここの商品は200元(およそ日本円の3000円程度)の庶民的なものもあれば、1万元以上(日本円の20万円程度)の高価なものもあります。レンタルよりも安い。ドレスは一度しか着ないし、高すぎるのも躊躇しますが、これだけ値段の幅があるなら、選びがいがあります。ですから、香港や台湾、東南アジアの国々から買い求めに来るお客さんが絶えないということです。一部の店舗は自分のブランドも出しています。また、西洋風の白いウェディングドレスだけでなく、中国式の披露宴で着る赤いチャイナドレスや、東洋と西洋のデザインをアレンジしたドレスなどもあって、ますます人気が高まっています。
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