急増するアジア人スキー客に対応するため、北海道在住の外国人留学生を対象にした「留学生スキーインストラクター育成プロジェクト」がこの冬から実施されています。受講者18人のうち中国大陸からの参加者が13人と最も多く、中国からのスキー客向けインストラクターの即戦力として期待されています。
北海道スキー連盟の三品章男理事によりますと、この企画は日本の国土交通省北海道運輸局・北海道スキー連盟と道内の民間企業の共同主催による【官・民・業プロジェクト】として昨年11月に発足しました。同運輸局の公式サイトと道内各大学等で募集したところ全部で28名の申し込みがあり、最終的に18名の受講生でスタートしたということです。
受講生には韓国や中国台湾からの参加者も含まれていますが、中国大陸出身の留学生が13人で最も多く、現在、2月下旬の北海道スキー認定指導員試験に向け、強化講習を行っている最中です。(写真はレッスンの風景)
三品理事によりますと、北海道のスキー場にアジアを始め、海外からのスキー客が急激に増えていますが、海外からのスキー観光客のレッスンに対応できないことが、北海道冬季観光のマイナス要因となっています。英語圏のお客に対応できるインストラクターがわずかにいるだけで、中国語や韓国語に対応できるインストラクターはまだいません。そこで即効果のある対応策として、留学生の語学力を活かす企画が提案されました。
同企画はスキー場や観光業界に直接もたらす影響のみならず、留学生の卒業後の就職や北海道の大学に留学生を誘致する面での効果も期待できるということです。国際・交流へ
(文:王小燕、写真提供:北海道運輸局)
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