韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の就任式が25日午前、ソウルの汝矣島(ヨイド)国会議事堂広場で開かれました。世界22カ国の政府首脳や高官、韓国に駐在する140カ国以上の各国の大使が就任式に参加ました。中国からは、胡錦涛国家主席と中国共産党中央の習近平総書記を代表して中国共産党中央政治局の委員を兼任する劉延東国務委員が出席しました。朴大統領の就任後、両国関係がどのように発展していくかが中国国内で注目されています。
朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の娘・朴槿恵(パク・クネ)氏は去年の大統領選で高得票で第18代韓国大統領に選ばれました。韓国史上初めての女性大統領です。中国の張庭延元韓国駐在大使は「朴大統領は中国に対して友好的で、エレガントで穏やかな女性だ。朴大統領は2005年にセヌリ党の前身であるハンナラ党の代表として中国を訪れたことがある。朴大統領は中国との関係を非常に重視しており、中国語も話せる。エレガントで穏やかな性格だが、情熱にあふれている」と述べました。
朴大統領の就任後、中韓関係がどのように発展していくかについて、張庭延元大使は「中韓両国は今年で国交樹立21年目を迎える。両国関係は全体的に良好な発展を遂げている。政治面では相互信頼が絶えず深まり、経済貿易関係は発展しつつあるなど各方面の交流が盛んに行われており、両国関係はますます密接になっている。今年1月、中国の張志軍外務次官が特使として韓国を訪れたが、朴大統領はその際、会談の場を設けると共に非常に友好的な姿勢を見せた。そしてその後、朴大統領は特使を中国に派遣した。習近平総書記は特使との会談で国際問題や両国関係などについて話し合った。朴大統領の就任後は、両国の相互信頼の増進や交流強化、対話と交渉による理解の深化などの面でより多くの取り組みがあるだろう。両国関係は新たな発展段階に入る」と語りました。
また、朝鮮半島情勢について張庭延元大使は朴大統領の就任後、朝鮮に対する政策にどのように調整が行われるかは「はっきりしていない」としたものの、南北関係をめぐる数回の発言から、「朴大統領は朝鮮の核実験に断固として反対していることが分かる」との考えを示し、「朝鮮半島は北東アジアで重要な戦略的地位を占めている。韓国国内の発展とその対外政策は朝鮮半島の安定で大きな役割を果たしている。朴大統領の朝鮮半島政策は国の安全と安定を守ると同時に、南北間の対話と交渉を構築する方針だと思われる。ここ数年、南北関係は悪化しているが、朴大統領の就任後は新しい変化があるだろう。もちろん、情勢の変化は韓国の方針や取り組みのみで決められるものではなく、朝鮮やその他の周辺諸国にも関わる問題だが、中国は南北関係の改善を支持している。朴大統領の就任後、南北関係がこう着状態から脱出できることを期待している」と述べました。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |