中国の温家宝首相はこの4日から6日まで、ラオスの首都ビエンチャンで開催されたアジア欧州会合(ASEM)第9回首脳会合に出席したほか、ラオスを公式訪問しました。随行した楊潔チ外相が今回の訪問の成果について説明しました。
楊外相は、「アジア欧州会合は、双方にとって唯一の対話フォーラムであり、世界の平和と発展にも重要な影響を与える。51カ国・地域の首脳及び関連組織の代表は今大会に出席し、経済金融や国際問題及び相互の協力などの課題について意見交換した」と述べました。その上で、「温家宝首相は平和と発展、協力という主旨をはじめ、中国の立場と主張を全面的に表明した後、各国首脳と共に新しい全面的なパートナー関係の発展を推進していきたいという考えを示した」としました。
温家宝首相は会議の席上、「世界経済の安定成長を推進する責任を共に担おう」をテーマとした演説を行い、世界経済金融の動きに対する中国の見解と国内の経済情勢を紹介しました。その後、各国は心を一つにして協力を強化し、世界経済の安定した発展推進の重責を担おう呼びかけました。
また、楊外相は「各方面は、アジアとヨーロッパの対話と協力を推進するために中国が果たした役割を評価した」と述べた上で、「訪問期間中、温首相はフランスのオランド大統領とブルガリアのプレヴネリエフ大統領、イタリアのモンティ首相とそれぞれ会談し、二国間関係及び中国とヨーロッパの関係発展に関して広範囲で共通認識に達した」としました。
ラオスは今大会の主催国であり、中国とラオスの関係は善隣友好関係の手本であると見られています。温家宝首相は訪問期間中、ラオスのチュンマリー国家主席とトンシン首相とそれぞれ会談しました。ラオスのメディアも温家宝首相の訪問について積極的に報道しました。
さらに、楊外相は、「温首相の大会の出席とラオスの訪問は、他国との相互信頼と協力を強化させ、将来の関係発展の方向を示し、大会の発展を進め、アジアと欧州の協力及び長期的な両国関係において重要な意義がある」と表明しました。(万、高橋)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |