中国初の民生用高分解立体測図衛星「資源3号」が30日、開発を請け負った中国航天科学技術グループから中国国家測量地理情報局に引き渡されました。この衛星は、空白となっている西部の測量や海岸の測図に利用され、都市建設、農林水利、生態環境のモニタリングなどにも活用されます。
資源3号衛星は、今年1月9日に打ち上げが成功しました。衛星には、それまで中国の衛星技術におけるボトルネックとなっていたリモートセンシング衛星技術が駆使されており、多角的な立体測図を初めて可能にしたほか、データインプットの処理速度が早く、画質も世界の先端レベルに達し、初めて5年の設計寿命を実現しました。引渡式で、中国航天科学技術グループの袁潔副総経理は、「資源3号の打ち上げと運行は、中国の民用測量衛星分野の空白を埋めた。これにより測量サービスが向上し、国土資源調査やモニタリングデータの精度が高まった」と語りました。
ここ数年の発展を経て、中国の民用衛星には「風雲」、「海洋」、「資源」などのシリーズが形成されています。これらの衛星が提供するサービスは、国民の生活に欠かせないものです。資源3号の役割について、国家国防科学技術工業局の胡亜楓副局長は、「資源3号衛星は、2万5000分の1の地図を作成し、西部地域の測量の空白を埋め、都市建設、農林水利、生態環境のモニタリング、特に海岸の測量に重要な役割を果たしている」と評価しました。
資源3号は立体測量の衛星であり、リモートセンシングによる測量が特徴です。様々な技術が徐々に成熟し、資源3号で検証され、中国の未来の立体測量にシステムが構築されつつあります。
国家測量地図作成情報局の李明徳局長は、「今後数年の間、中国は資源3号シリーズを作っていく。これらの衛星は今後、一つの立体測量システムとなり、このシステムは中国の宇宙技術設備の重要な一部となるだろう。そして、測図や地理情報の収集、国の安全保障や利益の確保、データソースの増強、中国の宇宙開発の発展において重要な役割を果たすだろう」と語りました。
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