胡主席は講演の中で、「10年前の今日、中国は正式にWTOの一員になった。これは中国の改革開放の過程において重大な出来事で、中国の対外開放が新たな段階を迎えたシンボルといえる。WTOに加盟して以来、中国は権利の使用と履行義務を共に行い、自国と世界の発展を結びつけ、より広範囲かつ高水準に世界経済と協力し競争し、開放型経済を大きく推し進め、中国と世界の関係は大きく変化した」と強調しました。
また、胡主席は、「WTOに加盟してからの10年間に、中国は加盟した際の承諾事項を全面的に履行し、貿易と投資の自由化と円滑化のレベルを著しく高めた。また、中国は平等互恵、協力共栄の対外政策を堅持し、世界経済の発展を力強く促した。この10年来、中国は積極的に国際責任を果たし、各国との共同発展を推し進めてきた」と述べました。
実践が示すように、中国はWTOに加盟して以来、対外開放を拡大し、13億人の中国国民と世界の人々に恩恵をもたらしました。中国の発展は平和的な発展、開放的な発展、協力的な発展、共栄的な発展であり、全世界に中国の活気と潜在力を感じさせています。
胡主席は、「今の世界経済は厳しい試練に直面している。中国は30年の急成長を経て、経済の基盤と環境は大きく変化したが、依然として世界最大の発展途上国であり、経済社会の発展においてまだまだ多くの課題がある。このような状況において、中国は海外経済技術協力を拡大し、バランスの取れた対外貿易を推し進め、改革開放の枠を広げ、『外資誘致』と『海外進出』を並行して行い、公正で透明性のある市場環境を整備し、共同発展を図らなければならない。中国は輸出と輸入の両方を重視し、輸入の拡大と輸出の安定を結びつけ、積極的に輸出の拡大を図ることを対外貿易発展方式の重要課題にし、バランスが取れた国際収支を目指し、貿易黒字だけを求めないよう努める。また、輸入政策を整備し、輸入コストを下げ、輸入の円滑化を図りたい」と述べました。
胡主席は講演の最後に、「未来に向けて、中国は平和的発展を推し進め、ウィンウィン関係を築き、多角貿易体制を守り、グローバル化における経済調整に積極的に参加したい。改革開放の中国、繁栄発展の中国、調和の取れた中国は、必ず人類に更なる貢献をすると信じている」と述べました。
国連貿易発展会議のスパチャイ事務局長はフォーラムで、「周知のように、中国の加盟は全世界とその他の地域および多角貿易体制に重大な変化をもたらした。中国が加盟して以来の経験は、ほかの発展途上国にとって貴重な参考になり、彼らの発展における問題を解決に導き、人々に更なる明るい未来を与えるだろう」と述べました。
この日のフォーラムでは、中国の王岐山副主席が進行役を担当し、WTO・世界貿易機関のラミー事務局長や、世界銀行、国際通貨基金の代表など、国内外の各界の代表らが参加しました。(劉叡、小野)
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