建築材料業界と言えば、消耗と汚染がひどいという印象があります。ここ数年、経済発展と環境保護の均衡の取れた発展を求めるという政府の方針の下で、中国建材グループは技術革新と省エネを同時に押し進め、持続可能な発展の道を切り開いてきました。
中国建材グループ傘下の成都中光電科学技術有限公司は、四川省成都市にあります。同社は技術改良を通して、従来のガラス業をグレードアップさせ、新興産業としました。同社の張沖副総経理は、「ガラス業の改良を実現し、見本としたい。従来の産業からハイテクおよび戦略的新型産業への移行を目指している。弊社が生産する0.5mmの液晶ガラス版は、国内では唯一のもので、独自の知的財産権を有している。これにより、この分野における海外の独占状況を打破することができた」 と述べました。
同じく中国建材グループ傘下の北新グループも、低炭素及び環境保護の理念の下で、環境に優しい建築様式を模索してきました。成都市青白江区にある花園村は、同社の新しい建築様式に従って建築されたモデルとなる村です。同社のウ暁カ副総経理は、「この建築物には、先進国が広く採用している新型ライトステンレス構造システムが導入されている。構造部分は生産ラインで加工され、現場で組み立てられるだけである。このような建築物は、省エネのため外側の壁に保温の技術が活用されている。それに、ドアと窓は二重の真空ガラスが用いられている」と述べました。
中国政府は新たな五ヵ年計画で、経済発展モデルの転換として、省エネ型、環境に配慮した社会作りを、重要な位置付けとしています。
中国建材グループに所属する中堅企業で、世界のガラス繊維業界をリードする企業として、巨石グループは、科学技術の刷新を通じて、循環経済の発展に力を入れています。従来処理に困っていたガラス繊維のゴミは、今では生産原料になっています。従来、捨てられていた窯の余熱は、回収されて蒸気として活用されています。また、蒸気冷却水や汚水を再利用したりして、節水を徹底しています。グループの張毓(いく)強取締役は、「我々は規模を毎回拡大する際、エネルギーの消耗削減を重視している。2005年から2006年まで、我々は天然ガスの熱量だけを利用していたが、その後、酸素を加えたため、エネルギー消耗は50%削減した。現在、すべての固体原材料を回収しており、汚染された排水量はゼロの水準にまで達した。ここの廃棄ガスの排出はⅠ級の国家基準より低く、すべての原材料の利用は循環経済の要求に基づいたものだ」と述べました。
近年、中国建設材料グループは産業発展の法則に沿い、科学技術の革新を通じ、遅れた生産方式を淘汰させました。そして、持続可能な経済発展を促し、炭酸ガスの排出とエネルギーの効率利用を実現させ、セメントなどの伝統的な産業の構造転換を促進してきました。このほか、中国建設材料グループは新しい建築材料を利用し、新型の住宅の建設に努め、新エネルギー産業の発展を推進しています。
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