中国の財政省、住宅都市農村建設省などの部門はこのほど、向う5年の公共施設におけるエネルギーの節約目標を発表しました。消すなわち、公共建築の単位面積あたりのエネルギー耗量を10%下げ、大型建築におけるエネルギー消耗量を15%下げるということです。専門家たちは、この目標の提出は公共施設におけるエネルギー節約に関する中国の決意を表したと見ています。
エネルギーの節約目標を実現するため、中国は、公共建築におけるエネルギーの節約と管理を強化し、エネルギー節約のための改造工事を推し進める一連の措置を公布する予定です。中国建築科学研究院の林海燕副院長は、公共施設におけるエネルギー消耗量を減らし、新たな措置と財政手当て提供政策を実施すれば、この目標の実現は可能だと語り、
「周知の通り、公共施設内の照明やエアコンなどは沢山のエネルギーを消耗している。関連の措置を実施すれば、かなりの量が節約できると思う。これは、エネルギーの節約目標の実現には大きな意義がある」と語りました。
重点都市の改造について中央政府は1平方メートルあたりの改造工事に20元の手当て出しています。また中央の関連機関の改造にも、資金的な援助を提供しており、このような財政的手当てを発給する政策は今回が初めてであり、これはエネルギーの節約にプラスとなると評価されています。
林海燕副院長は、これについて 「今回の財政省と住宅都市農村建設省の通知は、政策的に多くの手当てを提供するということだ。例えば、財政的な援助を通じてエネルギーの節約を奨励し、一方では、規定どおりに関連の措置を実施しなけれは、処罰と圧力を加える。このような総合的な政策を確実に実施すれば、この事業は推進されるはずだ」と語りました。
林海燕副院長は、また技術的な政策をも紹介し 「例えば、工場から出てきた廃熱は暖房や湯沸しに利用できる。また学校のお風呂やホテルとプールの水も太陽エネルギーなどのリサイクルエネルギーを利用して加熱できる。これらは、技術上では簡単なことだ」と語りました。
今後5年、中国は、エネルギー交易メカニズムを完備させ、エネルギーの利用では抑制メカニズムを構築し、公共建築、特に重点的なエネルギー消耗量の多い公共建築でのエネルギーの節約目標を実現させ、エネルギー節約サービス市場を育成していくことにしています。 (翻訳:イツゴウ)
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