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EU、新興国の台頭に如何に対応するか

2011-05-18 14:46:14     cri    























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 欧州理事会のファン・ロンパウ常任議長は中国訪問を行なっていますが、今回はファン・ロンパウ氏の常任議長就任後初の中国訪問であり、中国とEU(欧州連合)との貿易摩擦が影響している状況のもとでの中国訪問なのです。ですから緊張した双方の貿易関係を緩和するには、EUは、自らの姿勢を調整して新興国などの急成長に冷静に対応しながら、中国とEU間の不均衡な要素を取り除く必要があります。これは、双方の利益だけでなく、世界経済の発展にもプラスとなるでしょう。  

 2006年にEUは中国政府宛の文書で「中国は、EUの対外貿易政策にとっては最大のチャレンジである」「中国にせよEUにせよ、中国の経済成長から恩恵を受けることだろう」と強調しています。これは、EUがその経済的地位に不安を感じていると同時に、新興国などとの協力を期待しているというEUの思惑を垣間見ることができます。

 昨年の9月、EUはその首脳会議で発表された対外政策についての決議で「国際舞台には新しい競争相手がどんどん登場している」としています。EUはこのような動きを意識していながらも、そのの利益に関わるとして、保護貿易主義の措置を再び取りました。つまり、炭素関税、グリーン排出削減といった名目により、保護貿易主義が中国とEUとの貿易関係を緊張化させたのです。

 ロンパウ常任議長の訪中前に、中国とEUとの貿易関係がまたも緊張化しました。14日、EUは中国産の銅版紙に対して反ダンピング税と反補助税を課し、非市場経済体では反補助税は不適用というこれまで慣例を破りました。これは、EUの対中貿易の政策チェンジだと見なされています。その2日後、中国商務省は、ヨーロッパ産ジャガイモでん粉に対する反補助調査の初歩的な結果を発表しました。

 EUが、双方の貿易関係における中国のここ数年の動きを冷静に見ていけば、中国への懸念を解消することができるでしょう。国際金融危機が発生した後も、中国経済は安定、かつ迅速な成長ぶりを見せています。これは、世界経済への大きな貢献となっていると同時に、EUにも利益をもたらしています。中国をはじめとする新興国などの支持がなければ、EU諸国の輸出も大幅に減るでしょう。債務危機に襲われている今でも、中国はEUへの支持を表明しており、ユーロ圏債券を購入しています。また、ここ数年、中国政府はEU諸国との貿易黒字を求めず、内需拡大を経済成長の重要な原動力の一つにしていくという方針を掲げています。今回、中国の胡錦涛国家主席は、ファン・ロンパウ常任議長との会談で、「双方は、新エネルギーなどでの協力を強化していくべきだ。EUがハイテク分野における中国に対する貿易けん制を止めれば、双方の貿易の不均衡は大幅に緩和することだろう」と語りました。

 今回の訪中に先立って、ファン・ロンパウ常任議長は『相互依存という世界における対応の変化』と題する文章を発表しました。

 この文章は「われわれは、変化し続ける世界にどんどんあわせていかなければならない。この過程において、EUと中国は協力パートナーで、何かを一緒にやるべきだ」と強調しているのです。(翻訳:ミン・イヒョウ)

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