中国の温家宝首相は2日間に渡る日本訪問のため、今日(21日)午前、日本に赴きました。訪問期間中、温家宝首相は東京で開く第4回中日韓首脳会議に出席し、東日本大震災の被災地に赴き、被災者を見舞うことになっています。特に、温首相が被災地を訪れることは注目の的となっています。
中国外務省によりますと、温家宝首相の日本訪問には次の三つの内容からなっています。第1、第4回中日韓首脳会議に出席すること。第2、日本の菅直人首相と韓国の李明博大統領とそれぞれ会談を行うこと。第3、福島など被災地を訪れ被災者を見舞うことです。訪問で最も注目されるのは温家宝首相の被災地訪問だということです。何故というと、温家宝首相の被災地訪問は東日本大震災と福島第1原子力発電所事故発生後わずか2カ月後に行うことです。また、中日関係は昨年ギクシャクした一時期があったが、その後両国の共同努力の下で、両国関係が徐々に回復しました。
温首相はこのほど、中国を訪れた日本人と会った際、「今回の日本訪問は日本人民に対する中国人民の友情と日本震災復興への支援の気持ちを伝えたい」との考えを示しました。温首相のこのような態度表明は中国人の「隣の人と仲良く付き合う」という伝統的な考えを示しています。日本は中国の隣国です。隣の国に困難があった場合、助けたり見舞ったりするのは中国人の考えです。しかし、周知の原因で中日関係はそう簡単なものではありません。温家宝首相の今回の日本訪問は中日韓三カ国のメディア、及び国際メディアから注目されています。驚くべきことに温首相が使う交通道具さえも注目の的となっているということです。
中国外務省によりますと、中国側は今回の首脳会議を通じて、次の四つの面で中日韓三カ国の協力を進めていくことを期待しています。1、三カ国が自然災害対応、原子力安全などの分野での協力を強化すること。2、三カ国が経済貿易、持続可能な発展、社会と人的交流などの分野における協力の重点を定めること。3、三カ国の協力メカニズムを更に改善し、中日韓協力秘書局の設立を加速すること。4、重要な地域と国際問題については意思疎通を行い、国際実務における3カ国の協調を強化することです。
2012年は中日韓三国にとって記念すべき年であり、中日両国が国交正常化40周年を迎え、中国と韓国も国交樹立20周年を迎えます。この鍵となる時に、中日韓三カ国が各分野での協力を引き続き行うことは三カ国にとって非常に重要な現実的な意義を持つものだと見られています。
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