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人民元為替相場、上昇で中小企業に壊滅的な被害か

2010-05-18 17:07:21     cri    























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 最近、中国とアメリカにとって、人民元の為替相場がホットな問題の1つとなり、両国の政府は、人民元の為替レートを引き上げるかどうかをめぐって、激しい意見のぶつかり合いをしています。中国国内では、10数万社あると言われる中小企業も、この問題を見守っています。それは、人民元が急速に上昇すれば、ごくわずかな利益しかない輸出に壊滅的な被害がもたらされるとともに、金融危機を乗り越えたばかりの企業の数千万人に上る従業員が、再び厳しい雇用情勢に直面することが予想されているためです。

 貿易大国である中国には、およそ20万社の輸出企業があり、そのほとんどが中小企業です。もし、人民元が急速に上昇すれば、輸出型の中小企業が、最初に影響を受けると予想されています。そういった企業では、利益が少ない上、価格競争力も小さいことから、人民元の為替レートは、企業の生存に関わる問題となりそうです。

 この問題について、中国南東部、福建省のタイヤ製造工場で働く黄伊肯さんは「利潤が大幅に縮まり、輸出製品の価格に関する優位性が失われることが心配だ」と述べました。また、黄さんは、「中国は以前、輸出製品の一部の価格について優位性を持っていましたが、人民元の上昇により、だんだん影響を受けてきています。ブラジルやイランにもタイヤのメーカーがありますが、中国製のタイヤは、値段が安いから売れ行きがよかったのです。でも、人民元が上がり過ぎれば、海外のメーカーと値段の差がつかなくなり、当然、売れにくくなるでしょう」と語りました。

 中国の企業にとって、人民元の上昇は諸刃の剣だといわれています。レートが上がれば、原材料の国際価格が下がり、海外から製品や原材料を輸入する際、以前よりお金がかからなくなります。しかし一方では、中国の輸出製品の価格が上がることにもなります。これは、労働集約型で輸出型の中小企業に大きな被害をもたらすと予想されます。

 中国の中小企業は、人件費が安いことが特徴でしたが、金融危機の影響で人件費は徐々に上昇してきました。これについて、中国南部、広東省の工業機械の輸出入企業に勤める李成は、「今まで、我々が工作機械を操作する人を採用する場合、給料は1人につき1000元(約1万3000円)ほどでよかったのですが、今はそれでは雇えません。採用が行き詰まれば、企業の経営にも影響があり、最悪の場合、破綻するかもしません。そうなると、従業員は全て失業してしまいます。本当に困ります」と述べました。

 また、繊維産業への影響について、深センのアパレル業者の林さんは「経営の圧力を克服するために、コストを減らさなければならない」と語っています。

 「人民元が上昇したことで、人件費など経営のコストは、かなり上がりました。ですから、我々は今、できる限りコストを節約する方針です」

 中国の専門家は、人民元の急速な上昇により、企業の破綻とそれによる従業員の失業が増えてくると見ています。(翻訳:鵬)

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