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イラン、硬軟交えての戦術で西側の圧力に対応

2010-02-08 12:32:21     cri    





















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 イランのアフマディネジャド大統領は7日、核燃料となるウランの濃縮率を20%まで高めることを命じました。一方、数日前、イランは低濃縮ウランの国外移送に同意しました。専門家は「現在の微妙な時期に、イランは強弱を織り交ぜた戦術で西側諸国に対応している」と見ています。

 アフマディネジャド大統領は濃縮率20%のウランの生産を命じると同時に、ウランの国外移送について関係国と協議していくことを明らかにしました。同じ日、イラン原子力庁のサレヒ長官は「関係国との協議が失敗したら、イランはナタンツの濃縮施設で濃縮率20%のウランの生産を始める」と述べました。

 IAEA・国際原子力機関は去年、草案を出しましたが、1100キロの低濃縮ウランをロシアに移送し、20%の濃度にした後、さらにフランスに移送して、医療研究用の燃料に加工することをイランに求めました。これをイランは受け入れませんでしたが、今月2日、アフマディネジャド大統領は「イランの低濃縮ウランを国外に移送して、核燃料に加工してもらうことは問題がない」と表明しました。核燃料の交換はイランあるいはトルコで行うと共に、国際社会は核燃料の交換に完全な保障を提供しなければならないという従来の立場を堅持していませんでした。しかし、アフマディネジャド大統領のこの柔軟なやり方は西側諸国に認められませんでした。

 このほど、行われたミュンヘン安全保障会議で、アメリカのジェームス・ジョーンズ国家安全保障担当大統領補佐官は「イランの核問題について、国際社会は一致した見方に達成した。イランは自らの責任を履行しなければ、さらに厳しい制裁を加えられ、ひいては孤立する恐れがある」と述べました。EU・欧州連合のキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表は「イランは、IAEAの草案に正式に返事しなければならない」と語りました。

 ミュンヘン安全保障会議では、西側諸国は引き続きイランに圧力をかけましたが、イラン国内では核燃料の交換について異なる声が飛び交っています。ラリジャニ議長は6日、「核燃料の交換草案は政治的なわなである。西側諸国はそれを通じて、イランに保有している濃縮ウランを提出させるつもりだ」と述べました。専門家は「ラリジャニ議長とアフマディネジャド大統領の異なる意見から見れば、IAEAの草案を受け入れるかどうかについてイラン当局内部に依然として食い違いがある」と見ています。イランの核政策は最高安全保障委員会が制定しますが、発効には最高指導者の許可が必要です。大統領は最高安全保障委員会の議長を務めますが、最終的な決定権は最高指導者のハメネイ師にあります。現在、ハメネイ師はまだ核燃料の交換問題における態度を表明していませんので、イランの最終的な決定を判断することもできません。

 イランの核問題が進展を遂げていないことから、アメリカは湾岸地域でミサイル防衛システムの配置を急いでいるとの報道があります。これに対して、イランも準備活動を強化しているところです。イラン政府は6日、新たなミサイルを2基製造すると明らかにしました。

 イランの核問題は非常に複雑です。長期間にわたって、イランと西側諸国が対立し、相互信頼にかけていることから、一方的な提案は相手側がなかなか受け入れがたいです。また、イランへの制裁について国際社会が一致していません。イランの核問題は大国のそれぞれの思惑にかかわっています。専門家は「今後の長い間、イランは引き続き2つの戦略で西側諸国に対応していく」と見ています。

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