チベット自治区政府のシャンパ・プンツォク主席は、このほど、記者のインタビューに対して、「現在、チベット情勢は安定しており、大きな事件が発生することはない。暴力事件は、一時的にチベットの発展を阻害したが、長期的にみればチベットの発展が誰によっても阻止されることはない」と述べました。
不安定は社会と経済の発展にいろいろなダメージをもたらします。チベットのこれまでの半世紀の発展はこれを証明しています。今、社会の安定と経済の発展を求めることは、チベット人民の共同の願いです。
1951年、チベットが平和的に解放された後、中央政府はチベットで道路や工場を作ったりして現地の経済と社会の発展を促進しました。しかし、1959年ダライラマ・グループは祖国を裏切って外国に逃れ、チベットに混乱を招き、チベットの社会と経済の発展に影響しました。当時、チベットでは一人当たりのGDPはわずか142元で、2008年、この数値は13861元に上りました。
これまでの50年間、平和と安定がチベットの発展を促してきました。チベットで、民主改革が行われる前、地主の数は総人口の5%しか占めませんでしたが、大部分の生産手段を持っていました。しかし、総人口の絶対数を占める農奴と奴隷は何も持っていませんでした。チベット語を学ぶ機会はなく、チベットの政治に参加することはもちろん出来ませんでした。このような不公正な制度は、チベットに衝突と混乱だけをもたらしました。
民主改革が行われた後、チベット人民は自由を獲得しました。1965年、チベット自治区が成立した後、中央政府は、チベットで民族地域自治制度を実施し、法律でチベットの自治権を保障しています。このため、チベット人民の創造性と積極性は最大限に発揮され、また中央政府とほかの地域からの支援を得て、今日のチベットは、インフラ整備のほか、教育、医療衛生と民族文化事業なども急速に発展してきました。
これまでの50年で、このような平和と安定的な発展は、ダライラマ・グループの分裂活動によって何度も破壊されました。去年ラサで起きた3・14暴力事件の中で、多くの学校、デパート、病院と住宅などは壊され、民間人18人が死亡しました。この暴力事件は、現地社会に混乱を招きました。
この事件は、チベットの社会と経済に影響を与えましたが、安定と発展を求めるチベット人民の自信を揺るがしてはいません。人々はチベットの発展には平和かつ安定的な環境が必要だということをはっきりと認識しているからです。(翻訳:任春生)
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