チベット民主改革50周年記念展が、24日、北京で開幕しました。これは、中国で初めてチベット民主改革をテーマにした大型展覧会です。展覧会は、写真、実物、書類などを通じて、チベットで民主改革が実施50年来の成果を展示し、人々が真実のチベットと、チベットの変化を理解できます。
1959年、中央政府は、チベットで民主改革を実施し始め、奴隷制度を廃止し、百万人の農民奴隷を解放しました。民主改革50周年にちなんで、民主改革をテーマにした展覧会は重要な意義があります。中央宣伝部の劉雲山部長は、展覧会の開幕式で、「本当にチベットを理解しチベットに関心を持つすべての人は、この事実を否定すべきではない。それは、チベット民主改革が実施されて50年来、中央政府の配慮と全国民の支援で、チベットの人々は、主人公となり、新社会と新生活を作り出す情熱に溢れている。現代化建設の過程で、チベットの人々は、多くの奇跡を作り上げた」と語り、「歴史を見れば、民主改革がなかったら、チベットの人々の本当の解放がなく、飛躍的な発展がなく、今のようなすばらしい生活もないはずだ。中国共産党の指導、中国特色のある社会主義の道、民族区域自治制度を堅持してこそ、豊かで開けた団結した新しいチベットを建設できる」と述べました。
展覧会は、大量の資料を通じて、チベットが昔から中国の分割できない一部分であることを証明し、旧チベットの奴隷制度の暗黒(あんこく)と1959年チベット暴動の真相を暴き、民主改革の過程とその間の変化を表しています。中国チベット学研究センターの朱暁輝さんは、「この展覧会は、海外に向かって、事実を示し、歴史を本来の姿に戻すことができる。ダライラマがどういう人たちの利益を代表しているのか、ダライラマ統治下の昔のチベットについて、西側諸国の人たちはあまり良く知らないようだ。この展覧会を通して、チベットのことに関心を寄せている世界中の人に事実を知ってもらうことができる」と述べています。
来場者の多くは、真に迫る資料と展示物を通して、チベットの歴史と現状をより全面的に知ることできると話しました。チベット族のプブドロルマさんは展覧会を見た後、感慨深そうに、「この展覧会を見て、心が揺さぶられた。本当のチベットを理解し、知ることができたと思う。私は代々チベットで生活し、今と昔の生活に起きた大きな変化を実感している。昔、お腹一杯食べることすらできず、また、寒い冬でも暖かい格好ができず、日々の暮らしに困っていた。共産党の指導の下で、今、人々は昔の貴族よりも恵まれた生活を送れるようになった。これらのことはこの展覧会でよく再現されており、素晴らしかった」と感想を述べました。
関係筋によりますと、展覧会は一ヵ月半続く予定です。展覧には、チベットの平和的な開放、暴動の沈静、民主改革、50年来の統一と分裂、進歩と後退の戦い、経済社会の発展と人権事業の業績など五つの部分からなっており、500枚の写真と180点あまりの実物と文献のほか、彫刻作品、ミニチュア、映像なども生かされています。
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