北京の秋は一番美しい季節です。この時期は果物の種類が多いんです。例えば西瓜をとってみても、４種類もあります。北京郊外で栽培された西瓜、中国東北部の西瓜、それに、新疆ウイグル自治区の西瓜、さらに、寧夏ホイ族自治区の西瓜もあります。これはゴビ砂漠地域で栽培されていて、希少元素も入っており、体に非常にいいといわれています。値段は少々高めなんですが、売れ行きがいいんです。不思議ですね。

　中国の西瓜なんですが、日本のと比べると値段が驚くほど安いです。500キログラムは、1元ぐらいで、12円ですね。高いほうは4元ぐらで、48円です。

　そして、この時期、葡萄も多いです。北京周辺では葡萄畑も多くて、主な品種は巨峰、マスカット、また、新疆ウイグル自治区の白葡萄も食べられますよ。毎年の9月になると、北京の街角の果物屋やスーパーで新疆の白葡萄をみかけるようになります。これはこの時期の葡萄の主力品種ですね。このほか、ナツメとか、メロンとか、全部美味しいですね。

　実は、この時期の市民のレジャーといえば、北京の市民は週末によく郊外の山や湖に遠足にいきます。「天高く馬肥ゆる」という時期に、家族或は友達と一緒に爽やかな季節を楽しむの人が多いです。

　今週の番組は、ゲストとして日本語の専門家、志摩さんにスタジオにお越しいただきました。志摩さんはこのほど、北京の近くの河北省を取材してきました。およそ一週間の取材旅行で、河北省の滄州市、唐山市、承徳市を見学したそうです。今日は志摩さんの河北省取材旅行の前半（河北省の滄州市）について、志摩さん、吉野さんと私、3人のトークをお届けします……（任春生）