今日の「中国の旅」では、爽やかな避暑地、長白山への旅をご紹介します。私は7月中旬、吉林省の長白山へ行ってきました。本日は私の旅行記を交えて、長白山の旅にクローズアップします。神秘的な山といわれる長白山の魅力をたっぷりとお届けします。
長白山は、中国吉林省・延辺朝鮮族自治州、白山市、そして朝鮮の両江道にまたがる休火山です。長白山は朝鮮との国境の上にそびえる聖なる山。中国ではこの山を長白山と呼び、朝鮮では白頭山と呼んでいます。この夏、山は多くの観光客を迎えています。観光客が目指しているのは、長白山の頂上にある「天池」と呼ばれるカルデラ湖です。
山の気候は変わりやすく、天池の姿が見られるかどうかは運次第。頂上に着くまではわかりません。雲や霧が多ければ頂上にたどり着いても、湖は見えません。雲が晴れるとまったく濁りのない青く透き通った天池を見ることができます。しかしこの青い姿を見られる時期はほんのわずか。10月中旬から6月中旬までは天池は氷に覆われ、今度は銀色の姿となるのです。
天池の周囲の距離は14kmで平均水深は213m、一番深い部分は384mです。湖のまわりには16もの峰がそびえています。このうちの最高峰は朝鮮側にある海抜2749メートルの白頭峰。氷河に削られて出来た峰です。中国側の最高峰は海抜2691メートルの白雲峰。どんなに晴れていてもこの峰にはいつも雲がたなびいていることからこの名がつきました。
長白山は水に恵まれた山でもあります。高低差の激しい山のあちこちに素晴らしい滝を見ることができます。このうち最大の滝は山の北側にある長白瀑布。68メートルの高さから勢いよく水が落ちていく豪快な滝です。
このほか長白山のまわりには温泉もあり、登山や森の散策を楽しんだ後はゆっくりと体を休めることも可能です。数年前から長白山では、この自然資源を生かしたレジャー開発が進んでいます。2008年には長白山空港が開港し国内での移動が便利になり、ますます多くの人が足を運んでいます。
アクセス:国内線では、長白山空港を利用します。北京首都国際空港から長白山まではおよそ2時間、上海浦東空港からは長春経由でおよそ4時間となっています……
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